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WPC TOKYO 2006開幕レポート(1) − マイクロソフトが次期OS“Vista”を初めて一般公開

公開日 2006/10/18 16:36
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「WPC TOKYO 2006」は東京ビッグサイトで開催中
日経BP社が主催するPCとデジタル機器の総合展示会「WPC TOKYO 2006」が10月18日(水)から4日間に渡り、東京ビッグサイトで開催される。イベントのオープン初日の模様をお届けしていく。

本イベントは昨年までの「WPC EXPO」から名称を変更し、今年で12回目の開催となる。毎回、PCを中心としたネットワーク機器を軸に、モバイル機器、デジタル家電製品までを含めたすべてのプラットフォーム、およびビジネスシーンやパーソナルシーンにおけるネット上での様々なソリューション、コンテンツ、サービスなどの先端技術が紹介されている総合展示会だ。

今年のイベントのテーマは「PC+デジタルが実現する、新しいライフスタイル」。各社出展ブースにおける最新製品と技術の展示のほか、業界のキーパーソンによる講演会も多数開催される。

■マイクロソフトが次期OS“Vista”を一般公開

イベント会場に最大規模のブースを構えたマイクロソフトは、Windows PC向けの次期OSとなる“Vista”を国内で初めて紹介した。最上位のOSアプリケーション“Vista Ultimate”をインストールした、およそ200台のデモ機を並べたタッチ&トライコーナーが設けられた。また、オフィス統合アプリケーションの新製品「2007 Microsoft Office system」も、この日初めて公開されたこともあり、会場は大勢の来場者で埋め尽くされた。

次期OS“Vista”の一般公開で賑わうブース

VistaをインストールしたPCをおよそ200台並べたタッチ&トライ


盛況のタッチ&トライコーナー

Vista Premium REady PC展示コーナーも設けられた
初日の今日は、同社主催のプレスセミナーも開催され、マイクロソフト(株)より代表執行役社長のダレン・ヒューストン氏、並びにマイクロソフト コーポレーションよりWindowsクライアント マーケティング担当 コーポレートバイスプレジデントのマイケル・シーバート氏、ビジネス製品担当コーポレートバイスプレジデントのクリス・カポセラ氏が参加し、新製品の説明を行った。


プレス向け記者会見を実施。中央は同社日本法人社長 ダレン・ヒューストン氏
同社日本法人の社長であるヒューストン氏は、「WindowsのOSアプリケーションに久しぶりの革新をもたらす事ができると期待している」と語る。新しいOS“Vista”のリリース時期については、パッケージ形態は未定であるが、ビジネス用には本年11月、一般コンシューマー向けには2007年の1月を予定しているという。価格についても本日の所は明らかにされなかった。


左はOffice製品担当クリス・カポセラ氏、右はVista製品担当マイケル・シーバート氏
Vistaの製品担当責任者であるシーバート氏は新しいOSについて「デジタルライフの楽しみ方をより簡略化し、プロフェッショナルだけでなく全てのユーザーに楽しめるようにする画期的なものである」と紹介。そのインターフェースが「アップルコンピュータのMacOS Xに似ているのではという、指摘も受けているようだが」という記者からの質問に対しては、「Vistaの開発段階における基準となり、超えるべきライバルであったのは当社のWindows XP以外の何者でもない。MacOS Xを特別、意識することはなかった。現在世界中に最も普及しているXPのユーザーにとって、最高のOSを早く提供できることを心待ちにしている」と答え、意気込みを語った。

Officeシステムの製品担当責任者であるカポセラ氏は「新しいOfficeはネットワーク機能を進化させるとともに、よりシンプルな操作性を実現している。ビジネス環境を中心に、ユーザーのデジタルワークスタイルに革新をもたらすことができるだろう」とした。


(Phile-web編集部)

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