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<CEATEC2006:TDK>6層200GBの記録を実現するBD-R、近日発売の録画用BD-R/-REなどを展示

公開日 2006/10/03 20:14
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TDKは近日発売を予定しているBD-R/-REの録画用メディアをはじめ、現在研究開発中の6層追記型ディスクなど、Blu-ray Discに関する多彩な展示内容を展開している。

■録画用Blu-ray Discは近日発売の模様


片面1層の録画用BD-R

片面1層の録画用BD-RE
TDKブランドの録画用BD-R/-REが、パッケージに入れられ、実際に販売される商品に近い状態でブースに出展された。今回紹介されたのはいずれも25GB単層タイプの追記型BD-Rと書き換え型BD-REディスク。同社の独自技術である「DURABIS2」ハードコートを採用し、キズやヨゴレに強いディスクとしている。BDAのブースでは、BD-REディスクに記録したハイビジョン映像のデモも行っている。


業務用途に展開が予定されている「熱転写プリンタ対応(上)」と「インクジェットプリンタ対応(下)」のデータ用ディスク

インクジェットプリンターによる高精細な盤面印刷を実現している
また今回は盤面印刷に対応するBD-Rディスクの参考展示も行われ、いずれも業務用途の製品として「熱転写プリンタ対応」と「インクジェットプリンタ対応」のデータ用ディスクが並べられている。業務用途として近日より発売を開始し、その後民生用に展開していく考えてあるという。


ビデオカメラ用BD-R/-REディスクのプロトタイプ
さらに参考出展の製品として、ビデオカメラ用のBD-R/-REディスクも紹介されている。

■6層200GBの記録を実現した追記型BD-Rを開発


6層200GBの記録を実現したBD-Rのプロトタイプ

記録層が多いため、複雑な干渉縞が記録面に見られるのが特徴だ
同社は2003年に世界初の技術として4層100GB追記型光ディスクを開発し発表を行ったが、今回はこれをさらに発展させ、独自開発の高感度・高透過率の「ビスマスゲルマ酸化物」と呼ばれる記録膜材料を採用した6層に200GBのデータ記録を実現する追記型BD-Rを開発し、参考出展を行っている。

このディスクでは、記録膜やスペーサ層、カバー層を精密に積み上げるレイヤースタック技術が採用されるとともに、最新の信号処理技術により1層あたり33.3GBの、合計200GBという大容量記録を実現している。

■Blu-ray レンズクリーナーをいち早く開発、試作製品を参考展示


BD対応機器用のピックアップクリーナーを参考出展

同社独自の「ツインブラシ格納システム」を採用する
同社はBlu-ray機器に対応するクリーニングアクセサリーもいち早く開発し、今回参考出展を行っている。本製品はBD/DVD用およびCD用の2個のピックアップレンズを搭載する機器にも対応するため、同社独自の「ツインブラシ格納システム」を採用し、安全なクリーニングを実現している点が大きな特徴だ。ブラシの素材にはクラレ社製のソフィスタと呼ばれる扁平状超極細繊維を用い、ピックアップへの衝撃負荷を回避するとともに、約98%とという汚れ除去効果を達成している。また、ブラシをトックエリア内に設置することにより、クリーニング時間を約10秒としている。

■超磁歪素子を採用するフラットパネル2.1chスピーカーの試聴デモを実施


超磁歪素子採用のフラットパネル2.1chスピーカー「Xa-160」
ブースの一角では同社が新たに開発した超磁歪素子(GMM)エキサイタを採用したフラットパネル2.1chスピーカー「Xa-160」のデモも実施。本機のサウンドを体験することができる。本機は新しい発音原理に基づくAAPS(Advanced Acoustic Panel System)を採用することにより、通常のスピーカーでは前方を中心に形成される音場を、スピーカーの周囲へ均一に創り出すことができるようになる。これにより、無志向性に近いかたちで、2.1chのセットで5.1chのシステムに近いサラウンド感も実現している。

本機はスピーカー部にアクリルパネルを採用。アンプ内蔵サブウーファーには疑似サラウンド回路も搭載する。発売時期については今のところ未定だが、同社のスピーカーシステム商品群のハイエンドモデルとして期待される商品だ。

(Phile-web編集部)

ceatec2006report

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