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<A&Vフェスタ 2006レポート:パイオニア>PLC(電力線通信)を使ったオーディオシステムを展示

公開日 2006/09/21 16:44
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パイオニアブースでは、PLC(Power Line Communications=電力線通信)を使ったオーディオシステム“musictap”を参考出展している。

PLCは、その名の通り電力線を通信回線に使用する技術で、機器をコンセントを差し込むだけでネットワーク接続が行える。日本ではまだPLCの利用が認められていないが、パイオニアの説明員によると、「法改正が年末くらいに行われる見込み」とのことで、国内での実用化が視野に入ってきた。

“musictap”はシリーズ名称で、参考展示していた機器は、USBやアナログ入力を備えた「サウンドステーション」というセレクターと、ラージ/スモール2種類のスピーカー、iPod用ドック。セレクターとスピーカーをそれぞれコンセントにつなげば、離れた部屋でも相互に通信しあうことができる。

左がセレクター「サウンドステーション」、右がiPod用ドック


ラージスピーカーでは、リモコン操作で、離れた部屋のセレクターに接続したiPodやUSBデバイスを操作することができる。セレクターの入力を切り換え、アナログ入力した音声を聴くことも可能。

ラージスピーカー。セレクターにつないだiPodやUSBデバイスの遠隔操作も可能

スモールスピーカー。人を感知するセンサーを装備

iPod用のドックはコントロール端子を装備し、セレクターからの操作信号をコントロール端子を介してiPodに届ける仕組み。コントロール端子は独自仕様のため、他機器との互換性はないという。

スモールスピーカーには人を感知するセンサーが付いており、センサーが反応すると自動的に再生を始めるよう設定できる。リモコン受光部はついておらず、ネットワークにつながったiPodやUSBデバイスを操作することができないが、「トイレなどに置き、短時間使用することを想定しているため、コントロール機能がなくても問題はない」(説明員)という。

PCとの接続も行えるが、「PC側であらかじめ再生操作を行い、そのストリームをイーサネットを介して受けるような仕組み」とのことで、musictapからPCにアクセスして操作を行うことはできない。なお、今回の製品はDLNAに対応していないが、将来的に対応させたいという意向もあるようだ。

“musictap”は全世界で展開する予定で、今年の国際家具見本市「ミラノサローネ」で報道発表された。 各地域で今後順次発売されていくとのことで、国内では法改正が行われたあと、すぐに発売のため の準備に入るという。

(Phile-web編集部)

avfesta2006

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