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<IFA2006レポート:フィリップス(1)>独自技術「Ambilight」搭載テレビがさらに進化

公開日 2006/09/02 17:31
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フィリップスのブースでは「Ambilight」と呼ばれる独自技術を搭載した薄型テレビが会場の各所に展示され、注目を浴びている。

■Ambilightは「Full Surround」へ進化した

同社の大画面液晶テレビには「Ambilight」という独自技術が搭載されている。これは画面に映し出される映像の色合いをセンサーが感知し、本体の外周に配置されたランプの色と明るさを調節して映像のコントラストを高めるというものである。


上下左右の4方向に発光体を搭載した「Ambilight Full Surround」搭載モデル

本体外周に配置されたランプが、画面コンテンツの色合いを自動認識して赤や緑に発光し、映像のコントラストを高める

従来のAmbilightシステム搭載機。Ambilightは欧州のコンシューマーからの評価が高く、フィリップスの製品の差別化に貢献している技術であるという
発表当初の、左右ランプが同時に駆動する「Ambilight 1」から、昨年は各ランプを個別に動かすことが可能になった「Ambilight 2」となり、さらに今年はパネルの上左右に搭載されていたランプを上下左右の4方向へと広げた「Ambilight Full Surround」を提案している。会場の一角では110インチの液晶テレビを使って同社の画質向上技術である「PIXEL PLUS」をハイビジョン対応に進化させた「PIXEL PLUS 3HD」のデモも行っていた。

今年もAmbilight搭載モデルを中心に数多くのディスプレイ製品を展示する

110インチのプロトタイプを使った「PIXEL PLUS 3HD」のデモ

■ホームシアターシステム&デジタルオーディオ関連の新製品が充実

今回のイベントでは特にホームシアターシステムやデジタルオーディオ関連の新製品が充実している印象を受けた。

“SonoWave”というシリーズ名が冠された「HTS6510」はDVD/CDプレーヤー内蔵アンプと2つのサテライトスピーカー、サブウーファーで構成されるフロントサラウンドシステム。8月から発売されており、価格は699ユーロ。


フロントサラウンドシステム「HTS6510」

40GBのHDDを搭載した「WACS7000」

最大5台までのサテライトステーション「WACS5」とワイヤレスに接続ができる
40GBのHDDを搭載した「WACS7000」は昨年のイベントで発表され話題を集めたワイヤレス・サウンドシステム。最大5台までのサテライトステーション「WACS5」とワイヤレスに接続し、家中の各部屋で音楽を再生して楽しむことができる。同じくワイヤレス対応の製品として、ミュージックアダプタ「SLA5520」も展示されていた。

6.1chサラウンドホームシアターシステム「HTS9800W」は本年末に発売が予定されている。プレーヤー部はSACD/DVD/CDの再生に対応する。


ミュージックアダプタ「SLA5520」

6.1chサラウンドホームシアターシステム「HTS9800W」

デジタル・オーディオプレーヤー「SA9200」
2GBのフラッシュメモリーを搭載するデジタル・オーディオプレーヤー「SA9200」の試聴展示も人気を集めた。WMA/MP3ファイルの再生に対応する。価格は199ユーロ。メモリーサイズが1GBの「SA9100」もラインナップする。


卓状のゲーム用ディスプレイ「ENTERTAIBLE」

メガネなし3Dディスプレイを使ったゲームコンテンツのデモ

発光ダイオードを織り込んだ「PHOTONIC TEXTILES」
フィリップス独自の未来に向けたコンセプト技術と製品を集めた「FUTURE ZONE」が今年も設けられた。今年はタッチパネル液晶を使った卓状のゲーム用ディスプレイ「ENTERTAIBLE」や、メガネなし3Dディスプレイを使ったゲームコンテンツのデモ、昨年のイベントでも展示された、細かい発光ダイオードを繊維に織り込んだ映像表示対応の生地素材「PHOTONIC TEXTILES」に注目が集まっていた。

(Phile-web編集部・山本)

[IFA2006REPORT]

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