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映画「六ヶ所村ラプソディ」各地で上映中

2006/07/07
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日本は世界でも有数の水と景観に恵まれた国だ。その国土の多くの場所に今、原子力施設が建設されている。青森県六ヶ所村には、日本各地の原発から出る放射性廃棄物を処理する為の再処理工場があり、2007年には本格的稼働する予定だ。

着々と前進しているこの国家事業のはざまで、この村の人々はどんなことを感じ、どのような生活を送っているのだろうか。

「六ヶ所村ラプソディ」の撮影スタッフは、六ヶ所村に何度も足を運んだり長期に渡って滞在し、様々な立場の人の意見や生活する姿を追った。

監督は「心の病がいやされる時 今日本の家族に何が起きているのか」(1998年)、「がんを生き抜く―希望を支える医療の記録」(2001年)でATP優秀ドキュメンタリー賞受賞、「エンデの遺言-根源からお金を問う」(1999年)でギャラクシー賞を受賞、映画「ヒバクシャ 世界の終わりに」で アースビジョン大賞、第1回文化庁文化記録映画優秀賞など、優れた映像番組や映画を作っている映像作家、東京工科大学助教授の鎌仲ひとみ。

「六ヶ所村が抱える問題は六ヶ所村だけのローカルな問題ではありません。普段なにげなく使っているエネルギーが今ほど問われている時代はないというのに、果たして私たちは十分に議論を尽くしているでしょうか?情報は確かに公開されているでしょうか? 映画は原子力産業にかかわる人も反対する人も平等に取材し、その考えを聞きます。映画は鏡のように偏りなく、そこに展開する人間の営みを写していきます。私たちはその映し出された姿に自分自身を見いだすかも知れません。そして、未来への選択とその先がかいま見えるかもしれないことを願っています」と監督は語る。

六ヶ所村の問題は全国の問題だが、マスコミで取り上げられることがあまりにも少ない。上映会はこの問題について考える貴重な機会だ。以下の各地で上映会が開催される。

7/8(土)広島市、7/15(土)岩手県・陸前高田市、7/16(日)宮城県・気仙沼市 7/21(金)千葉・船橋市 7/22(土)東京・渋谷区 7/23(日)東京・町田市 7/29(土)青森市 7/29(土)大分県・中津市 7/30(日)岩手県・北上市 8/12(日)東京・杉並区 8/25(金)京都市・左京区 8/26(土)東京・国分寺市 9/9(土)島根・松江市 10/1(日)宮城・仙台市

また東京では、この秋、ポレポレ東中野にてモーニングショー、金沢ではシネモンドで、9/16(土)〜9/26(火)で6回上映が行われる。

上映会と映画についての詳細は以下まで。
http://www.rokkasho-rhapsody.com/

(文・山之内優子)

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