HOME > ニュース > 「Hi Quality all in one」を推進 − VAIO新製品発表会レポート

「Hi Quality all in one」を推進 − VAIO新製品発表会レポート

2006/05/16
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
別項でお伝えしたように、ソニーは、世界初のBDドライブ内蔵ノートPC「type A」など、VAIOの新ラインナップを発表した。ここでは、その発表会の模様をお伝えしよう。

はじめに登壇したソニー(株)VAIO事業部門 部門長の石田佳久氏は、PCの業界動向について言及。「2002年度から出荷台数は堅調に伸びているが、金額ベースでは頭打ちになっている。PCのマーケットが買い換え中心に変わってきたことが背景にある。今後は、メールやブラウザ等の基本的な機能だけを使う層と、高付加価値を求める層の2極分化が進んでいくと予想される」と分析、「VAIOが目指す方向は当然後者だ」と付け加えた。

VAIO事業部門 部門長の石田佳久氏

PCの業界動向

また石田氏は、VAIOのコンセプトとして「Pride of Ownership」を掲げ、「小学生の頃、硬式の野球グローブを買った時の喜びは今も忘れない。また、クルマを買う際は、ボディカラーやエンジンを自分で選び、買った際には非常に満足感が得られる」とし、所有するよろこび、使うよろこびを高める必要性を強調した。

新しいVAIOのCMも披露された。CMでは、初老の夫婦が、孫の映像を記録したBDをVAIOで再生する場面が描かれ、「思い出を美しいまま刻む」という新VAIOのコンセプトを穏やかなタッチで表現している。

VAIO type Aの詳細については、VAIO事業部門 企画部の後藤剛氏が説明を行った。後藤氏は、type Aのコンセプトを「Hi Quality all in one」と表現し、光沢感のある筐体や最薄部33.5mmの薄さで「所有するよろこび」を、軽量なマグネシウムやCurve パームレストといった仕様で「心地よさというクオリティー」を表現したと説明した。製品の詳細についてはこちらを参照されたい。

VAIO事業部門 企画部の後藤剛氏

モバイルPC“type U”の新モデル「VGN-UX50」

本発表会では、モバイルPC“type U”の新モデル「VGN-UX50」も発表された。価格はオープンだが17万円前後での販売が予想される。発売予定日は5月27日。

約150×32×95mm、約520gの小型・軽量ボディに、Core Solo U1300(1.06GHz)や512MBメモリー、30GB HDD、4.5型ワイド液晶、ワイヤレスLAN、ブルートゥース、カメラ、指紋センサー、FeliCa、Windows XP Homeを内蔵する。

ディスプレイをスライドさせるとキーボードが現れる。スタンバイ状態の場合、スライドさせると約5秒で起動する。ディスプレイはタッチパネルを採用し、スタイラスで各種操作が可能。

周辺機器にブルートゥースオーディオコントローラー「VGP-BRM1」も用意。価格はオープンだが1万円前後での販売が予想される。このコントローラーを使って、VAIO内の楽曲をワイヤレスで再生することができる。

さらに、VAIO事業部門 部門長の石田佳久氏は、16GBのNANDメモリーを記録媒体に使用したtype Uの開発を行っていることを表明。6月下旬に正式発表する。石田氏は「ゼロスピンドル、スピンドルモーターの無いマシンにすることで、高速化や耐久性向上、バッテリー持続時間の長時間化などが実現できる」と説明した。

【問い合わせ先】
VAIOカタログセンター
TEL/03-5454-0700

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE