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会田肇の“Wooo”「DZ-GX3300」連続レポート(3)動画・静止画の画質をチェック

公開日 2006/03/24 10:28
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日立が永年培ってきたMPEG技術を存分に活かしたDZ-GX3300であるが、本機の画質を構成する上で最も重要な役割を果たしているのが、DVD映像特性に合わせて処理を行う独自のLSI『ピクチャーマスター for DVDカム』の搭載である。画像信号処理とMPEG圧縮処理の双方をそれぞれ一つのチップで行うものとし、これが原画の色再現において忠実な表現を可能としているのだ。

さらに、本機では新たにDVD+RW記録にも対応することで全4種類のDVDメディアに対応することになったが、どのDVDメディアを利用しても16:9のワイドモード撮影を実現。録画モードは高画質記録順にXTRA、FINE、STDの3種類を用意し、XTRAのみがVBR対応となっている。

●鮮鋭感が全体に向上、画質に一段と磨きがかかった

その画質を見ると全体に鮮鋭感が向上していることがわかる。もともとGXシリーズになってからというもの、それまでとは違う一ランク上の画質を見せてきた同シリーズだが、その画質には一段と磨きがかかった印象を受けたのだ。とくに解像感はDVDカメラとしては十分に高く、カラーノイズもうまく処理されている。そのため、映像自体が全体にすっきりとした表現を行うものとなったのだ。

動画撮影したものをキャプチャーしたもの。くっきりとした印象だ

これも動画をキャプチャーした画像。輪郭に強調感がないために被写体を自然に見せるのは評価できる

ただ、絶対的な解像度や、色合いや深みという面で少々物足りなさは感じるかも知れない。それでも、DVDカメラとして、本機が上位にランクされるモデルであることは間違いない。これで階調表現力が高まればより奥行き感が表現されるようになるのだが、本機はあくまでDVDならではの使い勝手を追求した上で、最大限の画質を追求したモデルとなっているのだ。

●静止画も自然な雰囲気で撮影できるのが好ましい

続いて静止画についてだが、こちらの撮影ではすべてが4:3モードでの撮影となる。解像度は305万画素CCDを使った2016×1512のみとなっていて、ディスクへの記録はDVD-RAMのみ。記録画質はSDカードへ行う時はFINE(約1.6Mバイト)、NORM(約1Mバイト)、ECO(約640Kバイト)の3種類から選択可能。ただし、RAMへ記録する時はFINE相当のみとなる。

解像感や色再現性では若干の物足りなさを感じるが、無理に輪郭を強調していない分、自然な雰囲気で撮影できるのが好ましい。画像サイズもあまり大きくなっていないので、メール等で送る時は使い勝手がよいだろう。

2016×1512での静止画像。傾向としては動画とほぼ同じ映像表現となっている。色合いは控えめ

夜景での静止画撮影。全体として絞り気味となるため、暗い所での撮影でもノイズを目立たさせずに済んでいる。画角がもう少し広いとよい

本機で撮影していて気になったのはその画角だ。動画撮影時は52.7 mm〜527mm(4:3モード時)、静止画撮影時では44.6mm〜446mmとなる。これはワイドモード時でも上下が切られるだけで実質上画角に違いはないのだ。遠くのものを撮影するにはかなりの高倍率となるが、日常の撮影ではさらなる画角の拡大を期待したい。

ここで一つ朗報がある。それはパソコン用ソフトウェアに、Machintosh版が追加されたのだ。映像重視派が多いとされる“マックユーザー”にとって、本機が一つの選択肢となったのは喜ぶべきポイントだ。もちろんUSB2.0端子を備え、ハイスピードモードをサポート。これによってPCとの親和性が一段と高まったことは確かである。

付属のImage Mixerの編集画面。編集はタイムラインとストリートボードの二つから選択でき、トランジションによる各種画像設定も簡単に行える

●より完成度を高めたDVDカメラの完成形

DVD方式ビデオカメラの先駆者である日立の最新モデルとして登場したDZ-GX3300は、より完成度を高めたモデルに仕上がっている。なかでも新たに備えられた『秒撮モード』は、周囲にライバル達がひしめく中にあって大きなアドバンテージとなるのは間違いない。日立が到達したDVD方式ビデオカメラの完成形として本機は新たなページをもたらすことになるだろう。

(会田肇)

バックナンバー
第1回:「DVDカメラの完成形」の実力とは
第2回:話題の「秒撮」モードを試す

会田肇 プロフィール
茨城県生まれ。明治大学政治経済学部卒。自動車雑誌編集者を経てフリーとなる。クルマ、スポーツ、旅行などアウトドアな趣味を多く持ち、アウトドア系オーディオビジュアルライターとしての第一人者。カー雑誌などでカーナビをはじめとするカーAVを中心とした取材、執筆に従事する一方で、ビデオカメラやデジタルカメラの批評活動を積極的に続けている。

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