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ヤマハ、会議システム市場に参入 − YSPシリーズの技術を応用したシステムを発売

公開日 2006/03/10 18:01
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EaternetでインターネットにつなぐPJP-100H。PJP-100UHはUSBでPCと接続するタイプ
ヤマハ(株)は、独自のアレイ制御技術を採用したIP電話会議システム“プロジェクトフォン”「PJP-100H」「PJP-100UH」を4月上旬より発売する。両機は同社の会議システム市場参入の第一号製品となる。

両機は、同社フロントサラウンドスピーカー「YSP-1」などに採用されているアレイスピーカー制御技術を応用したスピーカー/マイク一体型のIP電話会議システム。遠隔地に設置した同機どうしで、高品質な音声のやりとりを可能にする。カメラ/ディスプレイを接続することでテレビ電話会議システムとしても利用可能だ。

本製品がYSPシリーズから応用した技術は2つ。「ビームステアリングマイク」は、左右に16列ずつ配置された狭指向性アレイマイクを使い、話者の位置を検出することが可能。収音領域を制御することで、周囲の雑音などを拾うのを防ぎ、クリアな会話音を相手に伝えることが可能となる。

本体側面のビームステアリングマイク

DSPを使い、音の遅延から音源を検出する

検出のイメージ


話者を検出し、その方向にカメラを向ける機能も備える

カメラ連動機能のデモ
「クリアサウンドスピーカー」は、本体底面に配置した12個のアレイスピーカーにより話者の頭部方向に音声を放射する技術。小さな音声でも聞き取りやすいのが特徴。また本スピーカーは、多地点会議での使用時に各地点の音が別々の方向から聞こえるように再生が可能で、複数人数が同時に話した場合も、音声が混ざらず聞き取りやすい。

本体背面のアレイスピーカー

反射を利用して話者の頭部に音を放射


多地点会議のイメージ

適応型3chエコーキャンセラーの概要
他にも、電話会議システムで起こるエコーを防ぐ独自技術「適応型3chエコーキャンセラー」などを搭載しており、高音質な会議を実現する。


本日行われた本製品の記者発表会には、同社サウンドネットワーク事業部長の田丸氏らが出席し、同社の事業戦略などについて説明を行った。


サウンドネットワーク事業部 田丸事業部長

高音質かつ低価格の製品展開を行う
田丸氏は、“プロジェクトフォン”の開発を行ったのは本年1月に発足したサウンドネットワーク事業部で、『ビジネスのグローバル化』『インターネットの普及』『同市場の有望性』の3つが事業参入の背景だと説明した。また、ヤマハの持つDSP、スピーカー/マイク、ルーター、映像などのノウハウを活かし「高性能かつハイCP」な商品展開を行っていきたいと語った。

【問い合わせ先】
ヤマハ株式会社
サウンドネットワーク事業部
TEL/053-460-3445

(Phile-web編集部)

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