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アライヴ コミュニティとダイマジックが業務提携、新発想サラウンドシステムを発表

公開日 2006/02/23 19:33
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アライヴ コミュニティ代表取締役社長の福岡浩二氏
「住まいの主治医」を標榜するトータルハウスケアサービス会社(株)アライヴ コミュニティと、3次元音響技術を手がける大学発ベンチャー企業(株)ダイマジックが業務提携をおこなった。

その目玉商品となるのが、今回発表された新発想のサラウンドシステム「ALIVE Surround Interface」だ。

これは要するにサラウンドを気軽に楽しむための住宅設備と考えればわかりやすい。ダイマジックが開発した「どんな音源でも近接した2つのスピーカーユニットでサラウンド再生できる装置」を、アライヴ コミュニティが「室内のどこにいてもサラウンドで音楽が楽しめるように、壁面に埋め込んで、マンションや商業施設に納入していく」というサービスが誕生したのだ。これによって、インターネットマンションならぬ、サラウンド付きマンションが今後は続々と誕生していくかもしれない。

販売予約の受け付けは2006年の3月から。マンションの3LDKのリビングの各部屋に導入した場合でも、インストール費用は約60万円で済むという。住まいを豊かにする付加価値提案として、エンドユーザーはもとよりデベロッパーにも大いに歓迎されそうだ。アライヴ コミュニティの福岡社長によれば、初年度の売り上げは3億円を見込んでいるという。

ダイマジックの浜田晴男氏

またダイマジック代表取締役社長の浜田晴男氏は、この商品で初めて搭載された新技術「EUPHONY」の解説をおこなった。

これは「美しい響きを楽しむ」というコンセプトをもとに開発された、4つの基幹技術から成る、独創的なテクノロジーの集合体であるという。

ひとつめの特長は、入力チャンネル数や再生スピーカーの数・口径サイズに関わらず、その特性に最適な3Dサウンドを創り出せる点にある。つまり、ステレオ再生のエンハンス技術としても、5.1chなどのマルチチャンネル信号に対するサラウンド再生技術としても、機能させることができるのだ。ふたつめの特長は、長時間視聴していても疲れない定位感と音量感を、信号処理によって実現している点だ。

それでは、技術の詳細を見ていこう。

まずひとつめは「AST(Adaptive Surround Technology)」。これはステレオ音源から5.1chサラウンドを創り出す新技術だ。ふたつめは「DBEX(DiMAGIC Bandwidth Extender)」。これは周波数特性の限界を補う技術。重低音や高音域をパワーアップさせるほか、音のコントラストをはっきりさせてサウンドの臨場感を高める働きをするという。みっつめは「DVX Technology(DiMAGIC Headphone)」。これはマルチチャンネルの音源を擬似的に2スピーカーで再現する仮想音源処理技術。最後のよっつめは、「DSC(DiMAGIC Smart Compression)」。これは、小音量でもバランスのよい音の定位感やセリフの明瞭感を保ったサラウンドサウンドを実現するという画期的なものだ。

ちなみにこの最新技術「EUPHONY」を搭載する製品としては、この「ALIVE Surround Interface」が最初のものになるが、ダイマジックでは今後はクルマや飛行機といった移動体へ、あるいは単体フロントサラウンドシステムなどのオリジナル商品への搭載を検討しているという。

こちらも今後の展開に期待したいところだ。

(ホームシアターファイル編集部)

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