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エプソン、光ファイバーケーブルを用いたAV機器向けトランシーバーを開発

公開日 2006/01/18 18:23
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セイコーエプソン(株)は、光ファイバーを用いたAV機器向けトランシーバーを開発し、本日から東京・有明で開催されている「FOE 2006(ファイバーオプティクス EXPO)」にてデモ展示を行っている。

今回同社が開発した2種類の製品について、それぞれの特徴をご紹介していく。


エプソンが新しく開発した、電気信号を光信号へ変換し伝送するパラレル光トランシーバー
外付けタイプのパラレル光トランシーバーは、DVI規格のデジタル信号を全て光化して伝送する光送受信モジュールだ。光ファイバーを用いることにより、フルHD(1080p)クオリティのデータを劣化なしに、従来のデジタルケーブルよりも長距離に渡って伝送することができる。HDMI/DVIケーブルと併用し、500mまでの延長が可能としている。

ハイビジョン対応のプレーヤーからフルHDクオリティの映像をパラレル光トランシーバーへ出力

プレーヤーはHDMI端子から出力する

プレーヤーからプロジェクターの間はおよそ10mの距離を設け、画質劣化のない鮮明な映像をアピールする


フロントプロジェクターによるデモ

プロジェクションテレビによる映像伝送のデモ

同社の出展するブースでは、ハイビジョン対応のプレーヤーから出画した映像を、およそ10m離れた位置に設置したフロントタイプのプロジェクターで投写するデモや、リアプロジェクションテレビへのHD映像の伝送デモなどを行っていた。同社としては本製品のコストダウンと小型化を同時に進めていきながら、近い将来には業務用途をはじめ、ホームシアターのインストール用途にも訴求していく考えであるという。

次世代シリアル光インターフェイスのプロトタイプ

プロトタイプのボード。将来的にはこれをワン・チップ化して行く予定であるという

ブースの一角にはAV機器に内蔵するタイプの次世代シリアル光インターフェイスも展示されている。本製品は非圧縮映像/デジタル音声信号/USB/制御信号などをシリアル化し、1本の光ファイバーで伝送を実現するインターフェイスだ。

出力はVGAからSXGAの解像度まで対応し、4.5Gbpsの高速伝送を実現している。伝送可能距離は300mまでとしている。高速な光伝送が可能な上、軽量で細い光ファイバーにより接続性を高めている。コピープロテクトの搭載や、USB・制御信号などフレキシブルな対応も可能であるという。

同社は今回出展したプロトタイプについて1チップ化を急ぎ進めるとともに、セットメーカーに本製品の特長を訴求しながら、プレーヤーやレコーダー、テレビなど映像機器への搭載を呼びかけていく考えだ。

【問い合わせ先】
セイコーエプソン(株)
デバイスビジネス戦略部
TEL/042-587-1286

(Phile-web編集部)

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