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<CES2006レポート>Blu-rayソフトのオーサリングに注力するパナソニック

公開日 2006/01/09 14:00
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日本でもハリウッドでも映画は作って上映したら終わりというものではない。企画から撮影、興行、ソフトの発売までがひとつのビジネスになっている。

映画企画からパッケージソフト制作までが連動して行われ、パッケージとしての売り出し方を加味できるよう、パッケージソフト担当のプロデューサーが撮影現場に入っているケースも多々あるという。

DVDタイトルでも、映画企画からパッケージソフト制作までが連携して行われるケースは多い。サムネイル画面のために撮影しなおした『猿の惑星』のような作品もあるほどだ。現在、ハリウッドには核となるプロデューサーが10人ほどいて、大きな映画のソフトには大体彼らが携わっているのだそうだ。

パナソニックでは、Blu-ray Discのユーザーインターフェースやインタラクティブ機能の可能性に着目し、オーサリング技術の開発に力を注いでいる。

パナソニックのBlu-rayブースでは、Blu-rayのオーサリングに関するデモが行われていた。FOXと協力し、『アイ,ロボット』『リーグ・オブ・レジェンド』の2タイトルを試験的にオーサリングして展示。

FOXと協力し、映画2タイトルを試験的にオーサリングしてデモを行った

映画を中断せずにメニュー画面を操作する。グラフィックの可能性も多彩で、ハリウッドでアイデアを出し合って作っていく


映像の再生を止めることなくメニュー画面を操作する、キーワードを入力してその関連場面を検索する、お気に入りの箇所にブックマークをつける、映画の画面を用いて簡単なゲームを行う、などのデモが行われた。来場者は新メディアのグラフィックや内蔵機能の様々な可能性に触れることができた。

パナソニックでは、パナソニックハリウッドラボラトリー(PHL)がオーサリングシステムを開発し、ソフトメーカーを支援していくという。同社はこれまでもDVDソフトの制作を請け負う会社を設立し、ソフト制作に貢献するなどオーサリング技術の蓄積があり、Blu-rayにもその経験を有効に活かしたいと考えている。

デモで再生された映像はH.264でエンコードされたものだった

JAVAでプログラミングされており、ブックマーク登録やキーワード検索も可能


Blu-rayソフトが果たしてどのようなパッケージメディアとして発展していくのか、春か夏頃にはひとつの成果を見ることができそうだ。

また、2月20日発売の『ホームシアターファイル』ではPHLの訪問記を掲載するので楽しみに待っていてほしい。

(ホームシアターファイル編集部・熊澤)

[ces2006]

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