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RWPPI、2005年の活動を締め括る第34回定例会議を開催

2005/12/08
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RWプロダクツ・プロモーション・イニシアティブ(略称RWPPI)は、2005年最後の開催となる第34回定例会議をシャープ(株)幕張ビルにおいて開催した。RWPPIには去る11月に香港のGiant Base Technology社が加わり、現在69社のメンバー企業により構成されることとなった。


RWPPI代表 相澤氏
会議のはじめに挨拶したRWPPI代表の相澤氏は、メンバーの今年1年間の活躍をねぎらうとともに、その収穫を振り返った。今年のRWPPIは年間6回のミーティングを開催するとともに、会員メンバーとのジョイントプロモーションを積極的に展開し、世界各国においてDVD-RW/DVD-Rメディアの優位性をアピールしてきた。特に海外での活動については、9月にトルコのCeBITへ出展し新たなエリアへの進出を成功させるとともに、台湾セミナーの開催によりRRT(ラウンドロビンテスト)の活動内容も広く訴えかけてきた。

記録型DVD会議(略称:RDVDC)とともに取り組んでいるジョイント・ラウンドロビンテストでは「今年もメディアの互換性チェック作業を積極的に推し進めてきたことにより、世界的なメディアの普及と技術的な発展に貢献することができた」とした相澤氏は、年末商戦におけるDVDメディアの飛躍を期待するとともに、来年もRWPPIの活動をさらに加速させていくことを宣言した。


RWPPI副代表 新本氏
続いて登壇したRWPPI副代表の新本氏もその挨拶の中で、今年もDVDレコーダー製品の成長が著しかったことを強調した。一方でデジタル放送とDVDレコーダーとの関連性に触れながら「地上デジタル放送が始まっておよそ2年が経つが、いま全国にそのサービスが勢いよく普及しはじめている。今後各社から発表されるレコーダーもデジタル放送対応機が増えてくるだろうが、放送の普及との相乗効果を高めることによって、業界発展に貢献して行きたい」と抱負を語った。

引き続いて、シャープ(株)、ソニー(株)、パイオニア(株)より、今年の年末商戦に投入されるDVDレコーダー新製品が紹介された。


シャープ(株) 岩崎氏

「AQUOSハイビジョンレコーダー」シリーズの実機デモも行われた
シャープ(株)からは岩崎氏が登壇し「AQUOSハイビジョンレコーダー」シリーズの特徴を紹介した。はじめに岩崎氏は、同社が2001年に世界で初めてのハイビジョンHDDレコーダーとして発売した「TU-HVR100」を紹介し、本機にスタートした同社ハイビジョン録画機の歴史を振りながら、同社のハイビジョン録画にかける熱心な取り組みについて強調した。同社が2005年の年末商戦に投入する「DV-ARW15/ARW12」の2機種は、同社のハイビジョン録画の技術開発が結実させた「T3」エンジンによる高画質録画と、地上デジタルダブルチューナーを本体に搭載することによる高度な録画機能を実現している。また電源「OFF」から約1秒で作動する「瞬速起動」モードの実力が、実機によるデモを交えながら紹介された。


ソニー(株) 木下氏

「スゴ録」シリーズ新製品のデモ
ソニー(株)からはDVDレコーダー「スゴ録」シリーズの特徴が木下氏によって紹介された。「RDZ-D90/D70/D50」の各ハイビジョン対応機については、「自動録画+学習能力」の機能を集約させた「x-おまかせ・まる録」、デジタル写真で簡単にスライドショーをつくることができる「x-Pict Story HD」の各機能を中心にその魅力が紹介された。さらに実機によるデモでは、同社新製品のもう一つの大きな特徴である「XMB(クロスメディアバー)」のGUIと、ジョイスティック付リモコンによる快適な操作性、ゲーム機PSPとの連動機能を搭載した「RDR-AX75」によって記録された動画なども披露された。木下氏はスゴ録ハイビジョンレコーダーにより、デジタルハイビジョン時代に突入したレコーダー市場を席巻したいと意気込みを語った。


パイオニア(株) 渡辺氏

「スグレコ」シリーズのハイビジョン対応EPGが紹介された
パイオニア(株)の渡辺氏からは同社DVDレコーダー新製品の「スグレコ」シリーズと、「プリヴェ」シリーズがそれぞれ紹介された。「スグレコ」シリーズの「DVR-DT90/70」は、同社のDVDレコーダーとして初めて地上デジタルチューナーを搭載し、高画質と便利さを併せ持つハイエンドモデルとして市場に投入される。さらには2層DVD-Rディスクへの録画にも対応するとともに、使いやすさを高めた「気がきく!録画辞典」の自動録画機能や、PC・携帯電話からの予約機能も搭載している。本シリーズについて渡辺氏は、ファミリー全員が満足して楽しめるDVDレコーダーとして訴求したいと語った。一方で「プリヴェ」シリーズの「DVR-330H」は、20代から30代の女性によるパーソナルユースを狙った商品として、デザイン性と操作性が高められたDVDレコーダーだ。「DVR-DT90」を使った実機デモでは、使いやすさと見やすさを追求したという、ハイビジョン画質のEPGによる快適な録画操作が紹介された。


ふじわらロスチャイルドリミテッド代表取締役 藤原卓利氏
定例会議の最後には、ふじわらロスチャイルドリミテッドの代表取締役である藤原卓利氏による特別講演が行われた。藤原氏は「光ストレージ業界の現状と今後の見通し」をテーマに、業界における環境変化と次世代光ディスクに関する予測を語った。

藤原氏は光ストレージ業界において発生しているいくつかのパラダイムシフトを挙げながら、現状における課題として特に、記録メディアとしてのフラッシュメモリーの成長、オンラインコンテンツの普及によるパッケージメディアの変革が光ディスク業界に与える影響について考察した。藤原氏は今後、光ディスク業界は、BD/HD DVDをはじめとする次世代パッケージメディアのインフラをとにかく早く作ることが大事であると強調しつつ、そこにパソコン用ドライブとゲーム機「PS3」が果たす役割に注目していきたいと語った。本日の会議に集まったメンバー企業に対して藤原氏は、業界は今後大きな変化の時代へと進んでいくことになるだろうが、現状をしっかり把握して、次のビジネスの成功につなげて欲しいと語り、エールを贈った。

(Phile-web編集部)

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