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地球環境と一体の企業を目指して:三洋電機会長 野中氏が「Think GAIA」を語る

2005/11/01
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三洋電機(株)野中ともよ氏
三洋電機(株)は本日東京都内において、同社新製品の市販用二次電池に関する記者発表を行った。発表会には代表取締役会長 兼 CEOの野中ともよ氏が出席し、新たな企業ビジョンである「Think GAIA」のコンセプトと取り組みを詳しく紹介した。


野中氏は「Think GAIA」のコンセプトと取り組みを詳しく紹介した
野中氏は本年の6月に同社の代表取締役会長 兼 CEOに就任した後、第三の創業「SANYO EVOLUTION」を宣言し、企業のものづくりにおけるコンセプトから変革の素地を築いてきた。今回は「もの作りの会社として、コンセプトを活かした商品づくりを実現するための第一弾商品として、小さな製品ながらもThink GAIAのビジョンを活かした画期的な電池を発表することができた」と語った。

新しいニッケル水素充電池「eneloop(エネループ)」「Ni-MH2700(単三型)」「Ni-MH1000(単四型)」の各製品については、「電池の使い方について“リサイクル”の概念を提案していきたい。新しいエネルギー社会を切り開く画期的な電池だと期待している」とコメントした。


「Think GAIA」のビジョンツリーを紹介
「Think GAIA」については、「地球の人々になくてはならない存在という企業理念を追求した結果、生まれた新しいビジョン。単純な経済的利益追求型の方向性から、生命共同体としての地球の声に真摯に耳を傾けて、これを事業計画あるいは売り上げ目標を達成するための物差しにすることが本ビジョンの基本である」と語る野中氏は、さらに「Think GAIA」のビジョンツリーを紹介し「“いのち”や共生可能な生態系のバランスを大切にした企業を目指す。自然環境の豊かな循環と、持続可能なエネルギー社会に貢献していきたい」とした。


「Think GAIA」の4大プログラム・コア技術
続けて野中氏は「Think GAIA」のコンセプトを、今後5年・10年に渡って支えていく4大プログラム・コア技術について紹介した。その視点は「LIFE(いのち)」、および「SOCIETY(社会)」に大きくわけられるとともに、その中で「地球環境問題への挑戦」、「持続可能なクリーンエネルギー社会の開拓」、「愛あふれるゆたかな社会とこころの創造」をメインのコンセプトとしに三洋の独自技術を発展させていくこととしている。さらにその全体を包括する価値観が「ものをつくるだけでなく社会の中で役立てるよう、リサイクルの概念を徹底させること」であると野中氏は説明する。「当社は世界の中で競争力を持てる位置に現在もある企業だ。今後は時代に合うかたちにビジネスを変革していくことが必要とされてくるだろう」と野中氏は語る。


三洋の事業ポートフォリオの変遷を紹介
また今後「Think GAIA」を具現化する企業になるための方針として、「2004年次点で当社の強みに成長していた部品事業をさらに強化する。特に今回発表した二次電池など、当社のナンバーワンの分野の独自技術を活かして企業ビジョンを実現したい」と意気込みを語った。さらに野中氏は「“第三の創業”を実現するため、今後はカンパニー制を取り払って企業内の技術交換をより闊達にしていきたい。若い社員の声なども取り入れながら、自由な発想に基づいたもの作りを大切にしていく」と目標を語った。


「小学校ENERGY EVOLUTION PROJECT」を推進していくことが宣言された
本日発表されたニッケル充電池「eneloop」に関連する取り組みとして、「小学校 ENERGY EVOLUTION PROJECT」の企業活動が野中氏より紹介された。今後製品の発売を機に、同社は「eneloop」を全国の小学校に順次寄贈し、現在各校で使用している「使い捨て乾電池」から「繰り返し使える充電池」への切り替えを提案していく。また、導入校の一部に対して、充電池などをテーマにした「環境授業」を実施し、同社社員などが生徒に人と地球環境の関わりを題材にした講習を行うことも計画されている。

【問い合わせ先】
三洋電機(株)パワーグループ 
モバイルエナジーカンパニー 市販事業統括BU 
国内営業部 販売企画課
TEL/06-6994-3315

(Phile-web編集部)

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