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戦後日本美術史を検証する展覧会とシンポジウム−大阪・国立国際美術館

2005/11/01
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関根伸夫 ≪位相−大地≫1968 (撮影:村井修)
この夏、東京で開催された「アジアのキュビズム」展に続き、日本の近現代美術を歴史空間的に検証する試みが開催されている。

大阪の中之島に移転した国立国際美術館では、戦後日本美術の重要な動向であった「もの派」といわれる傾向の作家たちに焦点をあてた展覧会を開催中(12月18日(日)まで)。

1960年代中ごろから1970年代にかけて、石、土、木、紙など“もの”そのものを作品の素材にした一群の作家が現れた。これらの作家は“もの派”と呼ばれるようになり、従来の美術作品概念に衝撃を与えた重要な作家たちとして戦後美術史に重要な位置を占めるにいたる。今回の展覧会では、これらのもの派の作家に加え、関連する同時代のより多くの作家の作品にも目を向け戦後日本美術史におけるこの時代の動向を検証していく。

また、同美術館では移転一周年記念として日本戦後美術史を検証する連続シンポジウム「野生の近代:再考−戦後日本美術史」(11月3日(木・祝)〜11月5日(土))が開催される。日本各地で展覧会を企画・開催してきた各美術館の気鋭の学芸員と美術評論家らが出席し、戦後日本美術史を再考する討議が行われる。

展覧会とシンポジウム詳細については、以下のサイトまで。

(文:山之内優子)

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