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<会田肇のA&V FESTA 2005レポート Part.1>カーAVにも各メーカーから最新製品が登場

公開日 2005/09/22 17:28
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アウディのDVDオーディオを試聴した後は、DVDオーディオ協議会が作成したデモソフトがもらえる(数に限りあり)ので、それだけでも行く価値はある。
【パイオニア】
パイオニアのカーオーディオ用ブースでは、アウディ・オールロードクワトロとBMW525iの2台のデモカーによる試聴が楽しめた。

両者共にそれぞれに違いを出しているのが特徴。アウディの方は主にAVH-P9DVA IIを中心にカロッツェリアχのアンプとスピーカーユニットを組み合わせたもので、DTSとDVDオーディオのデモソフトを使った体験試聴が可能となっている。音の移動感、底から湧き出るような重低音を活かした迫力の5.1chサラウンドが実感できる。

一方、BMWの方はクルマにおけるピュアオーディオを徹底追求したという、音質重視派ならぜひとも聴いておきたい仕様に仕上がっている。メインユニットはカロッツェリアχのRSD7X IIを使い、ぜいたくにも4台のパワーアンプを組み合わせている。2発のサブウーファーはリアトレイにセットされているが、リアシートに座っていても低音がほとんど気にならない素晴らしい音場も実現できていた。


デモカーに取り付けられていたユニットはセパレート2ウェイのCS-WDS1。ウーファーは14.5cmの大口径タイプを組み合わせる。

同じくビクターのCS-WDS1
【ビクターその1】
JVCの会場でまず目を引いたのがウッドコーンを使った車載用スピーカーである。楽器が奏でる優しい響きと音色は「木」によって生み出されるという概念に基づき、ホーム用を世に送り出したのが昨年のこと。それから1年を経て、この秋にカーオーディオ用としてついに登場したのである。

A&Vフェスタ2005会場では、発表したばかりのウッドコーンのラインナップ2機種(ネットワークも同梱したセパレート2ウェイのCS-WDS1と、8cmフルレンジのCS-WD85)が展示され、デモカーには実際にその製品を取り付けて視聴することが出来るようになっている。さすがに話題のスピーカーというだけあって、試聴を希望する人が絶えないが、たしかにその音質は一聴する価値あり。ウッドが奏でる深みのあるサウンドが音の違いとしてすぐに感じ取れるはずだ。

また、この商品は収納されている木箱のこだわりぶりにも注目したい。おそらく、カーオーディオ用スピーカーでこれほどまでに収納ケースにお金をかけたのは初めてではないかと思う。それほどまでに開発者の情熱が伝わってくるスピーカーなのだ。


ハンドルの左上にあるのがコントロールユニットで、ここでボリュームや電源のON/OFFも可能となっている。
【ビクターその2】
JVCのブースでもう一つユニークな商品を見つけた。それはオートバイに取り付けるアンプ付アクティブスピーカーシステムである。既にホンダの純正部品として今年の春より発売されているものだが、実際に試聴してみるとその出来の良さに改めて感心してしまう。

スピーカーの指向性をライダー側に合わせてあり、スピーカー正面ではしっかりと聞こえていたサウンドも、横に回ると明らかに音のレベルが下がる。つまり、周囲をそれほど気にせずに音楽が楽しめるようになっているのだ。独自に開発したDDスピーカーは省スペース性も高く、もちろん防水対応もしてある。音質的には主に中高域を重視したもので、カーオーディオのように低音がしっかりと出るような設計にはなっていない。これはオートバイの場合、走り出すとほとんど低域は聞こえなくなってしまう状況に合わせた結果なんだそうだ。音楽ソースとしてはステレオミニプラグを経由して、iPodやMDプレーヤーなどを接続して利用する。


新たに発売されたストラーダ「CN-HDS620D」。MD付きの「CN-HD630RD」やバックカメラ付きのセットも用意されている。

パナソニックのホーム用ブースに展示されたデモカーでは最新HDDナビに触れて体感できる。
【パナソニック】
パナソニックではホーム用ブースにおいても、9月20日発表したばかりの最新HDDナビのデモが行われていた。このナビは売れ筋である2DINサイズにDVDビデオをはじめとするAV機能とHDDナビ機能を一体収納したもので、価格も20万円強に設定したリーズナブルな商品。

その最大のポイントは使いやすさをもっとも重視して開発されたことだ。ナビ画面下の真ん中にある「MENU」ボタンを押すとナビとAVのメニュー画面が同時に登場する。これまではMENUボタンを押して表示されるのはナビ機能であることがほとんど。双方の機能を同格にし、最初に表示される項目も使用頻度の高い項目に絞り込むなど、誰もがすぐに使いこなせるものとなっている。

地図表示も100mスケールでは道路情報を、50mスケールでは施設情報をよりわかりやすく表示。スケール切り替えも一段と使いやすくなっている。また、好評の渋滞データバンク機能や、よりラクに目的地が見つけられる検索機能を採用するなど、ナビとしての機能もかなりの充実ぶりを見せる。会場ではその魅力をじっくりと味わうことできる。

(オーディオビジュアル評論家・会田肇)

avfesta2005

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