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「DVDの互換性検証はいま」RRTのキーパーソンに訊く〜第1回:日本ビクター・藤木邦晴氏

2005/07/29
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RWプロダクツ プロモーションイニシアティブ(略称:RWPPI)と記録型DVD会議(略称:RDVDC)は29日、パイオニア(株)の目黒本社にてジョイント・ラウンドロビンテスト(JRT)の全体会議を開催した。


「フィジカルフォーマット」WGチェアマンの日本ビクター(株)藤木邦晴氏
今回、会場にてラウンドロビンテストの「フィジカルフォーマット」ワーキンググループのチェアマンとして活躍される日本ビクター(株)藤木邦晴氏に、同ワーキンググループにおける今期の取り組みについてお話を訊くことができた。

藤木氏が所属する「フィジカルフォーマット」ワーキンググループでは、今期「Stage 5」の活動内容として、25社31種類のメディアが参加する「16倍速DVD-Rの検証」、6社6種類のメディアが参加する「6倍速DVD-RWの検証」、そして4社4種類のメディアが参加する「4倍速DVD-R DLの検証」が推し進められている。昨今は参加メンバーも拡大し、「Stage 5」の活動もますます活気を帯びていると語る藤木氏は、「16倍速DVD-R特有の特性である、トラッキングエラー、フォーカスエラーをはじめとするメディアの課題が活動の焦点になると考えている。これらの課題を参加メンバーどうし密にコミュニケーションを取りながら、一つずつクリアしていくことにより、質の高いメディアをユーザーに提供していきたい」とする。

昨今のJRT会員メンバーの拡大については、昨年から台湾のメディア・ドライブメーカーが続々と加わりながら、ここに来て香港やタイといったエリアからもラウンドロビンテストに注目し、活動に参加する企業が増え始めている。ラウンドロビンテストに早くから参加して熱心な活動を続けてきた海外メーカーの中には、今日良質な製品を実現し、著しい成長が見られるメーカーが増えてきたとし、各エリア毎の互換性に対する意識も深まりつつあると藤木氏は評価する。今期は「台湾セミナー」をはじめ、海外に向けたラウンドロビンテストのプロモーション強化を打ち出しているJRTだが、「これまでの海外活動の効果に確実な手応えを感じている」とする藤木氏は、JRTの中でも互換性意識を高めながら海外へ向けた影響力を高めていきたいと意気込みを語ってくれた。


ジョイント・ラウンドロビンテスト(JRT)の全体会議

RRTチェアマンのパイオニア(株)内海喜洋氏
29日のJRTの全体会議からは香港のWealth Fair Investments Ltd.が新たなメンバーとして加わり、参加メンバーは全56社に拡大した。今期RWPPIの主催するラウンドロビンテストとしては新たに16倍速DVD-R、8倍速DVD-RWをはじめ、DVD-R DLメディアも含めた互換性検証などをテーマとして掲げる「Stage 5」の活動をスタートさせた。今回の会議においても各参加メンバーは、「フィジカルフォーマット」、「ロジカルフォーマット(PC用ドライブ)」、「ロジカルフォーマット(DVDレコーダー)」、「再生互換」の4つのワーキンググループに別れてそれぞれの活動報告を行った。

「再生互換」WG

「フィジカルフォーマット」WG


「ロジカルフォーマット(DVDレコーダー)」WG

「ロジカルフォーマット(PC用ドライブ)」WG

(Phile-web編集部)

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