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NECエレクトロニクス、3番組同時録画に対応した次世代レコーダー向けLSI

2005/07/04
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今回開発したLSI
NECエレクトロニクスは、次世代DVDレコーダー向けのシステムLSI 2製品を開発した。

製品名は「EMMArchitecture2RH (略称:EMMA2RH)」」と、普及版DVDレコーダ向けの「EMMArchitecture2R-FE(略称:EMMA2R-FE」。

上位製品の「EMMA2RH」は、ハイビジョン・デジタル放送の受信機能とDVDレコーダーの機能を1チップ上に集積し、高性能ストリームプロセッサを搭載しているため、業界で初めてデジタル・アナログ放送の3番組同時録画を可能にした。LSI内部には、12個のCPUコアを持ち、各ユニットで並列処理を実現しているほか、アプリケーション用CPUのOSにはLinuxを搭載。また、DVDレコーダー用のシステムLSIとしては業界で初めてシリアルATAインターフェースを内蔵し、従来のATAインタフェースとの併用により、3個のハードディスクドライブと、DVDドライブを同時に制御できる。

下位製品に当たる、普及版DVDレコーダ向けの「EMMA2R-FE」は記録型DVDドライブ駆動機能を搭載している。

新開発のLSI 2製品は、いずれも複数の機能を1チップ上に集積しているため、システム構築の際の部品点数の削減、基板面積の小型化とシステム設計の簡素化が図れ、セットのコストを低減できる。

これらのLSIは同社が提唱する「platformOViA(プラットフォームオーヴィア)」に準じた製品で、共通ソフトウェアインタフェースの採用により、携帯電話や車載情報端末など他分野とのソフトウェアIPの流用が行える。

同社では本年10月より両製品のサンプル出荷を開始する予定で、両製品とも来年初めより量産を開始する。

(Phile-web編集部)

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