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パイオニアと三菱化学メディア、スピンコート法で整膜したBD-Rを試作

公開日 2005/06/09 17:55
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パイオニア(株)と、三菱化学メディア(株)は共同で、スピンコート法により記録層に有機色素系記録材料を用いた次世代ライトワンス型光ディスクの開発に成功した。

試作品は、片面一層で25ギガバイトの記録容量を持つライトワンス型Blu-ray Discに相当するもの。

1.1mm厚のポリカーボネイトを基板に用い、反射膜(合金)上にスピンコート法で有機色素系記録材料を製膜した記録層と、0.1mm厚のカバー層で構成される。記録・再生時の特性は、ジッター6.0%、反射率40%と、再生専用のBlu-ray Discとほぼ同等の特性を得ているという。

スピンコート法は、CD-RやDVD-Rなどの記録層の製法と同様のもの。このため、大きな設備投資をすることなく、短いタクトタイムでディスクを製造することが可能になる。

スピンコート法での製膜に適し、かつ十分な反射率と安定した品質を得られる有機色素系記録材料を新開発したことが、今回の成果につながった。

両社は、今後さらなる特性改善を進めながら、Blu-ray Disc Association(BDA)に対し、有機色素系記録材料を記録層に使用したライトワンス型Blu-ray Discの規格提案を行う予定。

【問い合わせ先】
パイオニア株式会社
広報グループ 03-3495-9903

三菱化学メディア株式会社
広報担当 03-5484-3925

(Phile-web編集部)

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