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業界展望2005 メーカーアンケート「デノン」

公開日 2004/12/30 17:15
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(株)デノン 国内営業本部 営業部部長 稗田 浩氏
ピュアとシアターを二本柱にデノンらしさを強力に訴える

設問1.業界を取り巻く環境は大きく変化する中で、ユーザー・ライフスタイルおよびその消費行動は、どのように変化していくとお考えですか

DVDビデオに100万本ヒットも登場し、話題作もほぼ5.1ch対応となり、放送もデジタル化の進展で高品位画像とサラウンド音声が一気に増えた。TVの薄型化、大型化、ハイビジョン化と共にホームシアターが家庭内の娯楽製品の中心となっていくのは間違いなく、フロントサラウンドやワイヤレス化の流れもさらに加速する。

アウトドアで音楽を楽しむスタイルでは、ディスクを持ち歩かずに数千曲が聴けるデジタルオーディオプレーヤーの急伸で変化が著しく、音楽配信ネットワークユーザーの拡大、PCとの融合、携帯電話の音楽機能強化など、パッケージメディア時代からの転換がさらに進む。

一方、子育てを卒業する団塊世代は、空いた子供部屋の活用を趣味やくつろぎの空間に充てる為のリフォームや模様替えも活発で、生活の充実感を求める傾向が強い。若い頃に全盛だったオーディオの世界は、当時時間も収入もなく憧れであったという人達が、ゆとりが出来た今、ピュアオーディオ回帰の現象となって現れている。

設問2.2005年の中心となる商品ジャンルについて、需要喚起、市場創造へ向けて、どのような提案・展開を考えているか

ピュアオーディオとホームシアターを2大柱の強化、拡大を図る。Hi-Fiオーディオ技術の頂点として、専門店を中心にPMA-SA11とDCD-SA1を徹底的にアピール。同時にSAシリーズで開発した音づくりのノウハウを普及価格帯製品に注ぎ込み順次モデルチェンジを行う。ハイグレードシアターではAVC-A1XV、DVD-A1XVを中核に海外輸入品(Dali、Infinity)を含めた高級スピーカーと組み合わせ、高速・高品位デジタル伝送の魅力をアピールし、視聴会やイベント等の支援を活発に行う。インテリア指向で好評のLシリーズとAVR-550SD、DVD-550SDのシステム提案に加え、本格志向のスピーカーXGシリーズとAVアンプ、DVDプレーヤーとのシステム提案で、PDPや液晶ディスプレイとのトータルなデザインコーディネートをTV売場を中心に展開する。パーソナルシアターでは、誰でも容易にシアターサラウンドが楽しめるD-M51DVSを中心に、パッケージシステムDHT-M330、M730共々システム展開する。

(Senka21編集部)

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