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TI、H.264/MPEG4 AVCとAACのデコードに対応するプロセッサーを発表

公開日 2004/11/17 17:44
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●日本テキサス・インスツルメンツ(株)は、新たにデジタル・メディア・プロセッサー「TMS320DM275」を発表した。この製品は、モバイル向けデジタルTV放送で規定されている、H.264/MPEG4 AVCビデオ、AACオーディオ各フォーマットのデコードに対応する。デジタルTVチューナー・モジュールより出力されるトランスポート・ストリームをそのまま入力できるよう、TSデコーダ回路も内蔵する。同社は「本チップを採用することにより、モバイル向けデジタルTV放送システムを容易に実現させることができる」としている。

今回の製品は、同社のデジタル情報家電向けのトータル・ソリューションを提供する専門組織であるDCES(デジタル・コンシューマ・エレクトロニクス・ソリューションズ)カンパニーで開発された。低消費電力DSP「TMS320C54x」と「ARM7TDMI」RISCプロセッサ、および画像処理用アクセラレーターをワンチップに集積したデバイスで、0.13μmプロセスで製造されている。「ARM7」にはI-キャッシュ機能を搭載し、画像処理用アクセラレーターにもH.264/MPEG4 AVCビデオ専用の機能を追加し、性能を向上させている。外部から入力されたビデオ信号も、本チップを経由させ超低消費電力でLCDに表示できるよう専用のパスも用意されている。これらの機能により、従来の「DM」シリーズと比較しても、いっそうの低消費電力化が実現できるという。

本チップはH.264/MPEG4 AVCに加え幅広いビデオ、オーディオ、音声の各規格に対応しており、VGA解像度のMPEG4ビデオのエンコード/デコードを毎秒30フレームで処理することもできる。プログラマブルDSPソリューションも採用され、ソフトウェアを入れ換えるだけで様々なアプリケーション開発に対応する。さらに今後各種デジタル家電製品との融合が求められた際も、ペリフェラル・モジュールも充実したシステムLSIとなっており、外部部品を追加することなく様々なアプリケーション機器へ対応することとが可能だ。


(Phile-web編集部)

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