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TDKが半導体エネルギー研究所とともに、高精細有機ELディスプレイを開発

2004/10/19
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●TDK(株)はこのたび(株)半導体エネルギー研究所とともに、発光素子に有機EL材料を用いた高精細1.8インチ型フルカラー、高画素密度1.5インチ型モノカラーの有機ELディスプレイを開発したことを明らかにした。いずれの製品も、半導体エネルギー研究所による高性能TFTの製造技術と、TDKの有機EL技術を用いて開発したものである。

1.8インチ型フルカラーでは、小型化をはかった高性能TFTを採用したことにより、業界初となる1.8インチ型でQVGAという高精細を実現。また白色発光素子とカラーフィルタを組み合わせてRGBの3原色を発光させるカラーフィルター方式で、RGB各色64階調の262,144色を表現する。

表示エリアは36.5×27.4mm、画素数は320×RGB×240(QVGA)で、デジタルカメラのモニターや、携帯電話メインパネル、カムコーダーのモニター、携帯情報端末などに幅広く応用することが可能であると同社は説明している。

1.5インチ型モノカラーでは、高性能TFTの採用により、ゲートドライバーのみでなく、ソースドライバーもパネル内部に一体形成して小型化をはかり、世界最高画素密度423ppi、高開口率75%を達成した。また、RGBWを含めてモノカラーの発光材料を個別に成膜し、省電力化を実現している。

表示エリアは30.72×23.04mm、1.5インチサイズで423ppi(QXGA)の高精細化を実現したことにより、文字情報(メール)やポータブルメディアプレーヤ用ディスプレイとして、クリアで省電力、高輝度のデバイスが実現されるという。

両社が今回開発した2機種の有機ELディスプレイには、トップエミッション方式とよばれる、基板の上方向に発光が行われる方式を採用し、高精細化、高開口率の実現につなげている。

TDKでは10月20日よりパシフィコ横浜で開催される「FPD International 2004」の展示ブースにおいて今回発表した商品を紹介する予定だ。

【問い合わせ先】
TDK(株)電子部品営業G
03-5201-7241

(Phile-web編集部)

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