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ヤマハ、最上位サラウンドデコーダーLSI「YSS944」を開発

公開日 2004/10/13 18:51
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YSS944
●ヤマハ(株)は、幅広い製品に使用できる超低消費電力・高性能のデジタルサラウンドデコーダLSI「YSS944」「YSS943」「SS940」を開発、サンプル出荷を10月15日(金)から開始する。サンプル価格はすべて3,000円。

「YSS944」は、現行の「YSS942」「YSS941」を機能アップした後継品。自社開発した高精度浮動小数点方式DSPコアを用い、0.15微細プロセスを採用。既存の全てのデジタル音場処理フォーマットのデコードコードをROMでチップ上に搭載したほか、必要な処理を行うワークRAMも全て内蔵しており、周辺機器を最小限に抑えたコンパクトな実装を可能にする。

なお、対応するフォーマットの違いで、全フォーマットに対応する「YSS944」のほか、「DTS-ES」と「Neo:6」を省略した「YSS943」と、DTS 関連フォーマットのデコード機能を省いた「YSS940」の2つのバリエーションを用意。設計する機器に搭載するフォーマットに合わせて選択できる。

また、動作周波数は180MHzと高速だが、ROM/RAMを内蔵することで高速信号のラインはチップ内部にとどまるため、信号漏れによるノイズが少ないのも特徴となる。

機能面では、DSP音場処理はもちろん、入力される信号のフォーマットに対し、自動的に対応するデコーダが起動してデコードを開始する「オートディテクタ機能」、プラズマTVなどでのデジタル画像処理により、口の動きが声に対して遅れてしまう現象を補正する「リップシンク機能」、「バーチャルサラウンド機能」、「ヘッドホンDSP機能」などを装備。さらに、デジタルサラウンドデコーダ動作後に残った処理能力で音場DSP、ヘッドホンDSPなどの後続オプション処理を行うこともできる。「バスマネジメント機能」も搭載しており、デジタルサラウンドLSIとして1チップで完結できる。

なお、ROMに搭載した膨大な量の各種フォーマットデコードコードの全てに加え、ダウンロードコードも日本国内で社内開発された。

【問い合わせ先】
ヤマハ(株)
半導体事業部  マーケティング部商品企画室
TEL/0539-62-5444

(Phile-web編集部)

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