HOME > ニュース > ≪折原一也のCEATECレポート≫地デジ1セグメント放送対応端末も続々登場

≪折原一也のCEATECレポート≫地デジ1セグメント放送対応端末も続々登場

2004/10/07
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
●シーテック会場では、モバイル向けの地上デジタル放送、1セグメント放送チューナーを搭載した携帯電話も展示されていた。現在では放送が開始されていないためデモ程度の展示となっているもののほか、会場で実際に電波を発信して受信する形でデモを行っているメーカーも見られた。

ソニーのブースでは、欧米向けの携帯電話をベースとした実機による再生デモを展示。これは実際に放送を受信したものではなく、あくまでも再現デモとのこと。MPEG-4方式とH.264方式の比較デモも行われていた。また、コンセプトモデルとしてCONCEPT 3wとCONCEPT Gが展示されていた。

北米向け携帯電話をベースとした実機デモ

ショーケース内にはコンセプトモデルも展示されていた

日立のブースでは、参考出品としてau向けの携帯電話W11Hをベースに、背面の電池ボックス部分に一体化したチューナーユニットを展示しており会場のブースから試験電波を発信させて受信する形でデモが行われていた。

日立ブースでは実際に地上デジタル電波を発信して受信するデモが行われていた

三洋ブースでは、地デジケータイとして参考出品モデルを大きくアピール。展示されていたのは、H.264とMPEG-4 AVCに対応したモデルで、こちらも放送を受信する形ではなく動画のデモイメージという形ながら実機を見ることができた。

また、ポータブルテレビに通常の放送と同じ13セグ地上デジタルチューナーを搭載した携帯地上デジタル液晶テレビのような製品も出品。さらには、1セグメント地上デジタルチューナーを搭載した、ポータブルナビゲーションも出品しておりモバイル用途での幅広い展開が見られた。

チューナー搭載携帯電話は地デジケータイとしてアピール

ポータブルナビへの搭載も進めているようだ

東芝ブースでは、地上デジタル放送を受信するビューア製品の展示が行われていた。これは、小型SDカードビューアなどといったモバイル携帯端末に地上デジタルチューナーを搭載したものでPDAなどの機能との複合端末と考えればいいだろう。2.5インチTFT搭載モデル、3.5インチモデルの2機種がラインナップされている。

2.5インチ液晶搭載SDカードビューア

3.5インチ液晶搭載SDカードビューア

まだ配信が開始されていない地上デジタルワンセグメント放送だが、ハードウェアは放送開始に向けて着々と準備が進められているようだ。

(折原一也)

ceatec2004report

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック