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≪CEATEC 2004レポート≫松下、AV用LSI「UniPhier」や同軸ケーブルネットワークなど展示

2004/10/05
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●松下電器ブースでは、正面にVIERAを大量展示し、その真ん中にはシリーズ最大の65V型モデル「TH-65DX300」が鎮座する。



DIGAシリーズももちろん全モデルが並び、E500Hのホームネットワーク機能、E330H/E220Hの「どっちも録り」などがデモされ、機能がわかりやすく紹介されていた。

DIGAはホームネットワーク機能などをデモ

同社のブースで注目なのは、高性能メディアプロセッサー システムLSI「UniPhier(ユニフィエ)」だ。ソニーと東芝が共同で開発している「CELL」の松下版というべきもので、様々なAV機器の中核に搭載することが想定されている。携帯電話用、小型プレーヤー用などいくつかの種類があるが、いずれもソフトウェアを書き換えることで様々な動作に対応するのが特徴となる。たとえば、1つのチップでH.264/MPEG4/MPEG2のデコードに対応するなど、非常に柔軟な設計が施されている。また、新たなメディアプロセッサーを搭載することでAVデータのリアルタイム処理を行い、高画質・高音質を実現するという触れ込みなのも見逃せないポイントだ。「UniPhier(ユニフィエ)」を搭載した製品は2005年に登場する予定。

UniPhierの概要

真ん中のチップがUniPhier

もう一つ画期的な技術と言えるのが、同軸ケーブルを使ったホームネットワーク「c.LINK」だ。これは、テレビ用の同軸ケーブルでデータ通信を行う技術で、アダプターを噛ませるだけで、高速なホームネットワークが完成する。現在、「Moca」という団体で規格策定が行われており、今年末には製品の認定が開始される。松下では、2005年度以降にアダプターの製品化を予定している。アダプターは前回の「ケーブルテレビ2004」に出展されていた時よりも格段に小型化が進んでおり、将来はテレビの中に内蔵することも可能という。会場では、AVCサーバーから20MbpsのHD映像を3本同時に配信し、それを同軸ケーブルを介してつながった3台のテレビで再生する、というデモが行われていた。

c.LINKではテレビ用の同軸ケーブルでデータ転送を行う

アダプターは製品化の際には小型化される


HD映像を配信していたAVCサーバー

(Phile-web編集部)

ceatec2004report

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