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≪折原一也のA&V FESTA 2004レポート≫AV機器とホームネットワークの融合〜ケンウッド「VRS-N8100」

2004/09/23
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●A&Vフェスタではホームメディアネットワークの実現に向けて各社の取り組みも垣間見ることができた。

VRS-N8100はフルデジタルAVアンプにネットワーク機能を追加したモデル。背面からネットワークに接続する

同一ネットワーク上のパソコンにインストールされた、専用のサーバーソフト

ケンウッドのブースでは、ネットワーク機能を搭載したネットワークAVコントロールセンター、VRS-N8100の実機を使用することができた。VRS-N8100は既に発売されているフルデジタルアンプ、VRS-7100の上位モデルに位置づけられている製品で、AVレシーバーとしては初めてネットワーク機能を搭載。また、音質に関してもVRS-7100から更にチューニングが加えられている。

テレビに表示されたホーム画面から再生したいコンテンツの種類を選ぶ。操作はリモコンで行える

GUIは日本語の表示にも対応しており、パソコンで登録したファイルを選択できる

写真の表示機能はスライドショーにも対応。パソコン側で登録することでBGMを付けて再生することもできる

ネットワーク機能とは、ネットワークを通してパソコンと連携し、パソコンに保存されている音楽、動画、静止画ファイルを再生するものだ。ネットワーク機能を使用するにはVRS-N8100を家庭内などのLANに接続して、同一ネットワーク上のパソコンに専用のサーバーソフトをインストールしておく。そして、予めパソコン側の操作でサーバーソフトにファイルを登録しておくと、登録されたコンテンツをネットワーク経由でVRS-N8100を使って再生できるようになる。

ネットワーク機能の使用中は本体の液晶からも動作状況を確認できる

実際の使用感は、リモコンを使っての操作でテレビ画面に表示されたGUIに対して操作を行うため、パソコンの存在を意識せずに使うことができる。登録した音楽や動画、写真などのファイルはVRS-N8100のリモコンから選択して再生でき、日本語タイトルの表示にも対応している。対応ファイル形式は、音楽はMP3、WMA、Ogg Vorvis、動画はMPEG1/2、DivX、Xvidに対応。また静止画はJPEGに対応しており、静止画については本体に用意されたPCカードスロットからの表示も可能となっている。家族揃って、リビングで音楽やデジカメ写真を楽しむような用途を想定しているという。

AVレシーバーにネットワーク機能が内蔵された初めての製品となる本製品は、まずそのコンセプトを評価したい。また、パソコンに保存された音楽をリビングで楽しむ際にもAVシステムがそのまま利用でき、またリモコン操作のみで呼び出しが可能で存在を意識せずに使用できることもメリットと言える。10月の発売が楽しみだ。

(折原一也/KAZUYA ORIHARA)

avfesta2004

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