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≪CEDIA REPORT 2004(3)≫パイオニア、北米の高級ブランド「ELITE」シリーズ新製品で大攻勢

公開日 2004/09/11 13:37
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●パイオニアのブースは、同社が北米で展開する高級オーディオ・ビジュアルブランド「ELITE」シリーズのプラズマディスプレイを中心に新製品で大攻勢をかけた。北米でHDTVの環境が整いつつあるのを受け、同社も61インチのプラズマディスプレイ「PRO-1410HD」を中心に、豊富な製品群を揃えている。

同社のプラズマ最大サイズとなる、61インチサイズの「PRO-1410HD」は展示会場の中央に鎮座。パネル解像度はWXGA(1,365×768)。北米市場では10月から、15,000ドルで販売される予定だ。昨年のCEDIAでも既に盛り上がりつつあったHDMI(High Definition Multimedia Interface)端子は本機にも搭載されている。今回のCEDIAで特徴的な点の一つは、各社の映像・音響製品が積極的にHDMI端子を搭載してきていることだ。米国のカスタムインストーラーたちにも、優れたコピープロテクションや高速・高品位伝送、配線の簡略化を実現するHDMI端子の魅力が急速に認められつつあるようだ。

パイオニアのHDTV市場に向けた商品展開は来場者にとっても大きな関心事の一つだ

パイオニアの高級ブランド「ELITE」シリーズの61インチプラズマディスプレイ

「ELITE」シリーズのプラズマディスプレイには、その他にも50インチ、43インチのモデルがあり、それぞれチューナーを含むものと省いたものとで、合計4種類の製品がラインナップされる。また、同シリーズの他にパイオニアブランドからも50インチ、43インチのプラズマディスプレイが販売されている。

ELITE」シリーズは61/50/43インチ各サイズで合計5モデルを展開

チューナーを省略したモデルも展開される

会場の中央には「ELITE」シリーズから来年頃の発売が予定されているフラグシップAVアンプのプロトタイプが展示されており、来場者の注目を集めていた。本機はHDMI端子を2系統搭載しており、同社から昨年発表された、同じくHDMI端子を搭載するユニバーサルプレーヤー「DV-59Avi」とのリンクイメージがデモ展示されていた。

「ELITE」フラグシップAVアンプにも注目が集まる

HDMI端子による接続イメージを提案

薄型コンパクトなスピーカーシステム「S-LF3-F」は、プラズマディスプレイをセンターに、ホームシアターを彩るアクセサリーとして展示されていた。また同社が北米市場にて積極展開するインウォールスピーカーのラインナップも紹介されている。

パイオニアのイベントスペースの一角にて、来場者から熱い注目を浴びていた製品がもう一つあった。先日富士写真フイルム(株)が発表したGI型プラスチック光ファイバー"LUMISTAR"による「光DVIリンクシステム」で、富士ゼロックス(株)並びにパイオニア(株)が共同で開発したプロトタイプモデルにより、プラズマテレビを使った映像伝送のデモンストレーション展示が行われていた。

パイオニアが富士フイルムグループと共同開発した「光DVIリンクシステム」

富士ゼロックスとの共同開発によるトランスミッター部

ブースの解説員によれば、パイオニアでは早ければ本年末にも「ELITE」シリーズのアクセサリーとして、この「光DVIリンクシステム」を市場に投入していく考えであるという。「映像と音、そしてコントロール信号までも一緒に高速伝送ができる上、30mの長尺ケーブルでも信号劣化が生じることがない。全米のインストーラーたちにとって、とても魅力的な商品となることでしょう」と解説員は話してくれた。また今後はDVIからHDMIへのステップアップが計画されるとともに、来年には50mの長尺ケーブルが実現される可能性があるとのことだ。本製品の日本市場登場が待ち遠しい。

(Phile-web編集部 山本)

[CEDIA2004REPORT]


薄型コンパクトサイズを実現したスピーカーシステム「S-LF3-F」

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