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台湾ブランドのDVD-Rがマクセル製品の製造者認識コードを不当使用

公開日 2004/09/03 18:00
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●日立マクセル(株)は、ある台湾製プライベートブランドのDVD-R商品が、同社の製造者認識コードを不当に用いたものであることを明らかにした。

DVD-Rディスクにおける製造者認識コードとは、メディアメーカー各社がドライブメーカーとの間で取り決められ、ディスクに記録されるものである。記録ドライブがメディアを読みとる際に、このコードが認識され、各社ディスクの特性に合わせた条件で記録する方式がとられており、各社記録ドライブと各社ディスクとの互換性、ならびに記録信号の品質を維持する仕組みとなっている。

今回同社が問題にしている製品には、同社の等倍速対応DVD-Rディスクと同一の製造者認識コードが不当に用いられている。しかもその認識コードを使いて、1〜4倍速対応の記録ディスクとして市場で販売されているのだという。

同社でこの台湾製製品の評価を独自に行った結果、実際には規格に定められた品質は満足しておらず、ディスクが正常に書けない、または再生が正常に出来ないなどというトラブルが確認されたという。また製品のパッケージに表示された4倍速での書き込みにも実際は対応しなかった。一部ライティングソフトにおいて、当該ディスクの製造メーカとして「Maxell」が表示されることもあるようだ。

同社は今回の問題についてホームページ上で「DVD-Rの品質の根本となる製造者認識コードを不当に利用されるということは遺憾であり、DVD-Rディスクそのものの信頼を揺るがすもの」とコメント。「既に対応策を進捗させている」と発表している。同社では「マクセル製品の正規な製造者認識コードを記したDVD-Rディスクは全て“日本製”であり海外生産は一切ない」と強調。ユーザーへの注意を喚起している。

【問い合わせ先】
日立マクセル(株)
03-5213-3522

(Phile-web編集部)

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