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インタービデオ、PCを10秒で起動するAVパソコン用技術「InstantON」をOEM供給

2004/01/28
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<左>インタービデオジャパン(株)代表取締役社長 田中俊輔氏 <右>Aopenの試作PC
●米国インタービデオ社は、PCを約10秒程度で起動、DVDやTV視聴を可能にするミドルウェア・ソリューション「InterVideo InstantON」を開発、PCメーカーへのライセンス供給を開始した。

これに合わせ、日本現地法人であるインタービデオジャパン(株)は、東京都内で発表会を開催。同社社長である田中俊輔氏のほか、米国本社CEOのSteve Ro氏も出席した。

「InterVideo InstantON」は、PCのHDDにパーティションを切り、Linuxをインストール。その上にInstantONのミドルウェアを乗せる。これによりWindowsとのダブルブート環境を構築する。

InstantON対応のリモコンを操作すると、約10秒程度でLinuxが立ち上がり、AV機能の操作が可能となる。ソフトウェアDVDプレーヤーなどのAV関連ソフトはLinux上で動作させ、Windowsソフトを使う場合はLinuxを終了、Win環境を立ち上げる仕組みだ。

現段階では、InstantONをPCに組み込むことで、DVD再生、CD再生、ラジオ機能、静止画再生などが可能となる。2004年中にはテレビ録画のアプリケーションソフトも導入される見込み。同社ではOEM供給のみを行い、供給先のメーカーの要望に合わせて仕様を柔軟にカスタマイズすることもできるという。

発表会場にはAopenとMiTACの試作PCが展示され、デモンストレーションも行われた。実際に起動の様子を見ると、起動に要する約10秒は「かなり短い」という印象。これなら家電ライクに使うことができそうだ。

同社では、Linux上で動作するソフトウェアDVDプレーヤー「LinDVD」などもリリース済みで、InstantONはこの技術をベースに開発された。また同社ではLinux関連ソフトの開発を数年に渡り行っており、ソニーのCocoonや日立のDVDレコーダー、パイオニアのTivo機器などにソフトウェアを供給した実績がある。

【問い合わせ先】
インタービデオジャパン株式会社
「InterVideo InstantON」セールスコンタクト
担当:染谷/石津氏
TEL/03-5447-6688

(Phile-web編集部)

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