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地上デジタル放送の受信環境測定端末をパナソニックと日本テレビが開発

公開日 2003/11/12 17:44
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ポータブルISDB-Tテスタ
●いよいよ来月から関東、東海、近畿の三大広域圏の一部にて放送が開始される地上デジタルテレビジョン放送の受信状況安定度(マージン量)を確認できる「ポータブルISDB-Tテスタ」が、このたびパナソニック モバイルコミュニケーションズ(株)と日本テレビ放送網(株)により共同で開発された。

今回開発された装置は、国内の地上デジタル放送への移行期におけるフィールドでの視聴エリアの調査や、アンテナ設置の際に放送波が正確に受信できているかを、受信マージン、受信レベル、簡易エラーレート、帯域内平坦性、遅延プロファイルなどの受信状況をOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)復調処理から測定することにより、正確に把握できるというものである。さらにMPEGデコード処理された映像信号を液晶画面に表示して、映像による確認も可能になっている。従来に比べ小型軽量化、バッテリ駆動が実現され、放送エリアにかかわら持ち運びや測定車搭載がより容易になった。

両社では今後、本製品のフィールド実験を行ないながら操作性を高めた上での商品化を予定しているという。小型化を実現した実績を活かし、中継局の監視やメンテナンス、中継車でのオンエアモニタ用としての活用が検討されている。販売時期や価格などについては未定。パナソニック モバイルコミュニケーションズ(株)では、本製品を11月19日(水)〜21日(金)の期間中、日本コンベンションセンター(幕張メッセ)にて開催される「2003年国際放送機器展(Inter BEE 2003)」に展示する計画を立てている。

【問い合わせ先】
パナソニック モバイルコミュニケーションズ(株)
計測・メモリー事業推進センター
TEL/045-939-1023

(Phile-web編集部)

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