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<短期集中連載>お蕎麦屋さんでも見られる!「大地の芸術祭」ショートビデオフェスティヴァル大賞決定(1)

公開日 2003/08/29 11:38
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<左>「大地の芸術祭」では、町の各所に作品が設置されている <右>ショート・ビデオフェスティヴァル受賞作発表会場の十日町情報館。審査員の中原佑介氏から大賞を授与される揚氏。背後のスクリーンに映っているのが受賞作
●公募されたショートビデオの作品を、街のお蕎麦屋さんや、駅、旅館、温泉施設等の日常の場で上映して、通行する人や、その場を使う人々に見せてしまおうというビデオフェスティバルが新潟でおこなわれ、上映作品中から優秀賞が決定した。

現在、新潟県南部の六市町村全域を会場として「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2003」が開催されている。(会期:7月20日〜9月7日 会場:新潟県十日町市、川西町、津南町、中里村、松代町、松之山町の全域各所 主催:大地の芸術祭・花の道実行委員会 総合ディレクター:北川フラム 参加アーティスト23カ国 157組)

アートトリエンナーレは、3年に一度の芸術のお祭り。会場となる妻有の各市町村の街路や、道端、家屋内等に、各国から参加した現代美術のアーティストの様々な作品が設置され、観客は、通りを歩いたり、車で長距離を移動しながら作品を鑑賞する。

第二回目の今回のトリエンナーレからビデオフェスティバルの催しも始まった。29の国と地域から401作品の応募があり、この中から、28作品が一次審査を通過。美術館を抜け出して作品を鑑賞するという「大地の芸術祭」のイベントらしく、これらのビデオ作品は、日常の場に設置されたビデオ機器により上映されている。

8月24日、十日町市情報館で、作品審査発表・特別イベントがあり、7人の審査員により選ばれた大賞と、各審査員が推薦する審査員特別賞受賞作が発表された。

大賞受賞作は、中国のヤン・ジェンジェン(揚振忠)作「私は死にます(日本語版)」。私は死にます、とカメラの前で様々な日本人が口にする姿を真正面からとったカットをつないだだけの単純な構成だが、画面を通じて、個人や社会の多様な表情が読み取れる。

○大賞他28作品は、9月7日まで、会場各所で上映中。詳細は下記URLまで。

(山之内優子)

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