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ソニー、02年度連結業績を発表、第4四半期は減収。社外取締役にゴーン氏!

公開日 2003/04/24 19:02
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<左>ソニー(株)会長兼グループCEOの出井伸之氏 <右>同社副社長兼グループCSO 徳中暉久氏
●ソニー(株)は本日、2002年度のグループ全体の連結業績を発表した。2002年度の連結売上高は前年度比微減の7兆4,736億円、営業利益は508億円増加の1,854億円となった。

エレクトロニクス分野はアイワ製品、VAIOなどの売上げ減により6.5%の減収となったものの、構造改革の効果やデジタルスチルカメラ、 CCDなどの利益貢献により、営業利益は前年度の414億円を計上した。

ただし第4四半期の売上高は、主にエレクトロニクス分野の業績悪化により前年同期比12%減収の1兆6,544億円、営業損失は929億円増加の1,165億円となった。この損失増加の理由として同社は、減収の影響に加えてエレクトロニクス分野での生産調整を伴う在庫調整の実施、同分野と音楽分野における構造改革の加速、特許関連費用の増加を挙げた。

業績説明会では、同社副社長兼グループCSOの徳中暉久氏が業績について詳細に説明を行った後、会長兼グループCEOの出井伸之氏が壇上に立ち、今後の経営施策について語った。

同氏は、06年度に迎える同社60周年に向け、今後3年間で、半導体・デバイス事業に5,000億円、既存製品の研究開発・IT技術開発に5,000億円、積極的な構造改革費用に3,000億円、計1兆3,000億円の投資を行うと説明。半導体事業では、先日同社が発表したとおり、初年度に当たる03年度に700億円以上を投入し、次期PS用のデバイスなどを開発するとした。さらに、今後の中期的な目標として、高利益の事業を新規に興し、売上高営業利益率10%を狙うことを明言した。このため、プレミアムブランド「クオリア」を立ち上げ、高付加価値の製品群を市場に投入すると語った。なお、「クオリア」ブランドについてはまだ正式に発表されていないが、6月以降に順次製品が登場するとのことだ。

また、同社の社外取締役として、従来からの中谷巌氏のほか、新たに日産自動車CEOのカルロス・ゴーン氏、富士ゼロックス会長の小林陽太郎氏、オリックスCEOの宮内義彦氏などを起用したと発表した。

さらに同氏は、03年度の見通しについても言及。音楽事業以外すべてが減益となると予想し、連結業績も、売上高が7兆4,000億円と微減、営業利益も30%減の1,300億円を見込む。

(Phile-web編集部)

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