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東京ビッグサイトで開催中の「EDEX2003 電子ディスプレイ展」レポート

2003/04/09
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<左>EPSON プロジェクタ向け液晶モジュール「HTPS D4 シリーズ」 <右>Kodak デジタルカメラ「LS633」
●本日 4月9日(水)より3日間、有明にある東京ビッグサイトにて「EDEX2003 電子ディスプレイ展」が開催されている。本展示会は「SEMI FPD Expo 2003」と併催されており、フラットディスプレイ製造装置・部品材料から電子ディスプレイ(電子デバイス)までの専門展示会となっている。

以下に一部ブースの見どころなどをご紹介する。

■シャープ
注目を集めていたのは、専用メガネなしで立体画像を表示する「3D液晶ディスプレイ」だ。携帯電話向けの小型のものから、より大型のものまで、様々な用途への応用を提案している。また他にも、CGシリコン技術を採用し200ppi以上を実現したモバイル機器向け液晶ディスプレイや、視野角が上下左右170度を実現したASV液晶などが展示されている。

■東芝松下ディスプレイテクノロジー
このブースでの注目は、世界初となる「インプットディスプレイ」技術だ。最先端の低温ポリシリコン技術により、ディスプレイから画像情報を読み込むことが可能となり、様々な応用が期待できる。デモンストレーションでは、名刺をディスプレイに押し当てると、名刺がそのままディスプレイに表示される様子を見ることができる。他にもフルカラーの有機ELディスプレイなど、最先端技術が展示されている。

■セイコーエプソン
開口率を大幅にアップした最新のプロジェクタ向け液晶モジュール「HTPS D4 シリーズ」や、昨日発表されたPhotoビューワー「P1000」に搭載されたディスプレイ「Photo Fine」、独自のInk-Jet成膜技術により130ppiを実現したカラー有機ELディスプレイなどが大きな注目を集めている。

■コダック
太陽電池と電子写真に使用される有機電子デバイスの研究から生まれたという有機LED技術を駆使したOLEDディスプレイと、それを搭載したデジタルカメラ「LS633」が注目を浴びていた。LS633はOLEDを搭載することで、撮った写真をその場で高輝度・高コントラスト・高精細な画像で確認でき、また消費電力を抑えることができるため長時間の使用にも適している。なお本製品は海外向けとなっている。


本イベントには他にも多数の注目メーカーが参加しており、ディスプレイの最先端を体験することができる。入場料は無料なので、興味のある方は足を運んでみることをお薦めする。
(Phile-web編集部)

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