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松下電器、02年度第3四半期の決算を発表

2003/02/21
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●松下電器産業(株)は、20日に2002年度第3四半期の決算概要説明会を開催した。

説明会では、まず同社経理担当取締役の川上徹也氏が登壇し、連結決算のポイントを説明した。それによれば、第3四半期の売上高は前年比8%増を達成。営業利益は、前年同期の697億円の赤字に対し今期は428億円の赤字と、1,125億円の増益を実現した。この増益の主な原因として、川上氏は「構造改革に加え、V商品の拡販、海外事業の好調が利益を牽引した」と分析した。

同社が「V字回復」シナリオの中核に据えるV商品は、予定されている88品目中、すでに80品目を投入済み。売上げに占める割合では、AVCネットワーク事業で39%、デバイス事業で46%にのぼる。特にAVCネットワーク事業ではPDPやムービーの好調ぶりが目立ち、ムービーでは国内シェア前年同期比で12.5%増を達成した。

同社が重要視している棚卸資産の圧縮では、2001年末の9,628億円に対し、2002年末には8,208億円と、1,420億円の圧縮を実現したという。川上氏は、今後も取り組みを続け、さらなる圧縮を目指す考えを示した。

第3四半期の結果をふまえ、10月末に発表された年間見通しの修正も行われた。修正後の年間連結売上げの見込みは7兆3000億円で、前年比106%となる。ただし、今年1月よりJVCが連結決算に組み入れられ、その加算分が1,900億円にのぼる。営業利益は1,200億円と、前回の1,000億円に対して200億円のプラス。純利益は逆に前回見通しより縮小し、250億円程度を見込む。

(Phile-web編集部)

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