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三菱電機、16倍速DVD±R用200mWレーザーを開発、6月よりサンプル出荷開始

2002/12/25
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●三菱電機(株)は、次世代記録型DVD装置として2004年から立ち上がりが予想されている16倍速DVD±R用200mWレーザーを開発した。2003年6月よりサンプル出荷を開始する予定。

これに伴い、光ディスク用高出力レーザーの生産能力を、現在の月産100万個体制から2003年より月産150万個体制に増強する。また2004年には月産200万個の生産体制を構築するという。

DVD±Rの記録用光源には、波長650nm帯赤色高出力半導体レーザーが必要だが、より高速な記録のためには、短時間でディスク上に情報を書き込む必要があるため、より高い光出力が求められる。レーザーに必要とされる光出力は記録速度の平方根に比例すると言われ、過去の1倍速記録では50mW、2倍速では70mW、現在普及しつつある4倍速DVD±Rの記録には100mWのレーザー出力が必要となる。
 
同社では「2003年には8倍速が普及するため140mWのレーザーが必要になり、2004年には記録速度が最高速の16倍速に達するため200mWレーザーが不可欠となる」と説明している。
 
今回このようなロードマップに合わせ、同社独自の端面窓構造やリッジ構造に加えてキンク特性の改善を行うことにより、世界に先駆けて200mWの出力をもつレーザーの開発に成功した。

また同レーザーは世界最高の動作温度(75℃)を実現し、高温動作環境に対応できるので、装置の熱設計が容易になる。さらにDVD-R/RWのほかDVD-RAM/+R/+RW装置など、全ての記録型DVD装置に適合するのも特徴となる。(Phile-web編集部)



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