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今年はゴダール!第11回なみおか映画祭開催

2002/11/18
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●11月20日(水)〜24日(日)青森県南津軽郡浪岡町で、第11回なみおか映画祭が開催される。
同映画祭は、映画通から熱い視線のおくられている玄人好みの映画祭。
1992年の第1回レンフィルム祭から始まり、日本と世界各地、古今の傑作映画を特集上映してきた。

今年は、ゴダール作品を特集上映! 3日間でひたすらゴダール作品14本を連続上映するという、ゴダールまみれの企画。一人の監督の映画にこれだけの気合をいれてしまう、この映画祭のパッションは限りなく熱い。

なみおか映画祭実行委員会事務局の山内秀範さんは、
「68年、カンヌ映画祭粉砕事件で上映会場を出ない観客に対し、ゴダールが『今すぐ出ないと俺の作品を3日3晩見せるぞ』といったら全員が出口に殺到した、という話が山田宏一氏著書にある。だから、なみおかが挑戦しよう、というのではないが、3日で14本というプログラムは今までになかったのでは?ゴダールに近づくには、やはり初期から最新作まで見よう。見終わったとき、自分の中に今までとは違ったゴダールがいるかも?」
と話す。
ゴダール来日の折り、ゴダールを自分の目で再発見するまたとない機会になりそうだ。(もしかして、ゴダールもあらわれるのだろうか?)

さらにフレデリック・ワイズマン監督の日本未公開作品や、日本の実力派若手映画監督作品の上映がおこなわれる。
「ワイズマンの『シナイ半島監視団』『肉』『霊長類』の3作品は、なみおか映画祭がアメリカと交渉して直輸入し、初公開する作品です。最終日の『ゴダールに追突』は言葉通りに作品や監督をゴダールにぶつけようという訳ではありません。ただ、映画館で1作品だけ見た時とゴダールを含めて複数を映画祭で見た時では、感じ方が違う(いろんな角度から映画を見る・検証することができる)はず? これがなみおか映画祭のスタイルです。」(山内さん)

上映の後は連日、青山真治、大久保賢一、山根貞男等を囲む映画談義が行われ外は寒風吹きすさむ中ではあるが、上映会場のなみおか中世の館は、シネフィルの熱気に寒さが吹き飛ぶこと間違いなしだろう。

「見たい映画がなかなか、見れない。それなら自分達で上映してしまおう」という精神で映画祭が行われるなみおか町は、青森空港からは車で15分、東京から2時間30分。
今年の映画祭についてのインフォメーションは、以下のURLまで。(yuko)

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