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飛行機で最新DVDを楽しめる!松下が最新の著作権保護方式を開発

2002/09/25
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●松下電器産業(株)は、航空機内で放映される業務用映画コンテンツをDVDで供給するため、業界標準のセキュリティ要件に準拠した著作権保護方式を世界で初めて開発した。

従来の航空機内の映画上映システムはS-VHSや8mmデオを用いており、DVDへの転換が望まれていました。航空機内で上映される最新の映画は、映画会社にとって商業的な価値が高く、その著作権保護には一般向けDVDよりも高いセキュリティレベルが要求されていた。

本技術では、航空機業界の標準化団体であるWAEAが、ハリウッドを中心とするコンテンツ制作者を含めて定めたセキュリティ要件に準拠した高いセキュリティレベルが実現でき、再生機器で機器固有IDを映像信号にフィンガープリントとして埋め込むことにより、VHSテープなどに不正にダビングされた映画コンテンツからダビングに使用した機器の特定が可能になる。

また、機器ごとに異なる復号鍵を割り当てることにより、映画コンテンツのダビングを行った機器が特定された場合に、これ以降製作される映画コンテンツがその機器では再生できないようにできる。なお、再生機器でフィンガープリントを埋め込むため、DVDコンテンツのオーサリングには影響を与えない。


鍵暗号化のための公開鍵暗号として楕円曲線暗号を用い、DVDディスクに格納する鍵データサイズをコンパクトに実現したのも注目される。

同社では、現在、本方式を組み込んだ製品の開発を進めており、来春に商品化する予定。また、技術ライセンスを今秋に予定している。(Phile-web編集部)

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