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シャープ、ワイヤレス受信機能搭載のシアター用DLPプロジェクターを発売

公開日 2002/08/27 18:47
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XV-Z90S(左はワイヤレス送信ユニット)
●シャープ(株)は、世界で初めて「AVワイヤレス受信機能」を内蔵したシアタープロジェクター「XV-Z90S」を9月25日から、ワイヤレス受信機能非内蔵の「XV-Z90」を10月25日から、それぞれ新たに発売する。価格は「XV-Z90S」が450,000円、「XV-Z90」が350,000円。

「XV-Z90S」に付属の「ワイヤレス送信ユニット」は、無線伝送方式に直接スペクトラム拡散方式(DS-SS)/IEEE802.11b(2.4GHz)準拠を採用。画像/音声はMPEG2圧縮。送信できるビデオ信号は、NTSCのコンポジットビデオ・S映像・コンポーネント(525i)となっている。接続したDVDプレーヤーなどの映像と音声を、デジタル信号として無線電波で発信しワイヤレスでプロジェクターに受信するので、ケーブルの引き回しが必要ない。また、音声を手持ちのオーディオシステムに接続し、映像のみをワイヤレスでプロジェクターに受信させて楽しむこともできる。
 
これにより、天井、壁、床を映像ケーブルが這うことのないスマートなシアターが構築できるほか、部屋を移動してプロジェクターの大画面を楽しむことも可能となる。
 
また、両機種とも画質には注力している。DMDミラーの振れ角を従来の±10度から±12度に広げた新世代のデバイスを採用した結果、1200:1という高いコントラストを実現した。また、カラーホイールにRGBの3原色のみで構成されたシアター専用設計の“プライマリーカラーホイール”を開発、高い色再現性とハイコントラスト映像を実現したのも見逃せない。さらに、単板DLPの問題点である、視線を大きく移動させた際に残像が認識される「カラーブレーキング」を抑えるため、従来の2倍速に対し、5倍速対応(6色パートから成るカラーホイールを2.5倍のスピードで回転)でカラーホイールを回すことにより、カラーブレーキングを目視上ほとんど確認できないレベルまで改善したという。

設置時の利便性も向上した。短焦点設計の1.2倍ズームレンズを採用したほか、光源ランプと電源回路にそれぞれ独立した冷却を施す「ツインダクト方式」により、騒音の最大要素である排気ファンの回転数を大幅に軽減するとともに、カラーホイールを回転させるモーターに回転軸との接点がないエアーベアリングモーターを採用。この結果、低騒音29dBを実現している。なお、排気は本体前面から行われる。

レンズシフト機能を装備し、画質を損ねることなく光学的に投映位置を上下に調整できるため、天吊をしなくても高所への設置ができる。また、台形補正は左右/上下が可能で、斜め投射も行える。

画質調整項目は、ガンマ補正値が4モード(プリセット)内蔵されているほか、色温度は5,500Kから10,500Kまで6段階で調整できる。(Phile-web編集部)

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製品スペックやデータを見る
  • ブランドSHARP
  • 型番XV-Z90S/XV-Z90
  • 発売日9月25日/10月25日
  • 価格¥450,000/¥350,000
【SPEC】●デバイス:0.55型 DMDTM素子×1枚、画素数 800×600 ●レンズ:1.2倍手動ズームレンズ F 2.0〜2.4 f=16.9〜20.2mm ●ランプ:150W ●明るさ:600ANSIルーメン ●コントラスト比:1200:1 ●接続端子:RCAコンポーネント入力×1、ミニD-Sub15ピン入力×1(コンピュータ入力兼用)、Sビデオ入力×1、RCAビデオ入力×1、音声入力1(ステレオピンジャック)、RC-232C×1 ●本体外形寸法:368W×153.8H×327Dmm(スタンド付き、突起部除く) ●質量:XV-Z90S…約4.5kg(スタンド付き)、XV-Z90…約4.3kg(スタンド付き)

【ワイヤレス送信ユニット】●入力端子:RCA色差1、Sビデオ1、ビデオ1、光デジタル1、ステレオピンジャック2 ●出力端子: RCA色差1、Sビデオ1、ビデオ1、音声出力(スルー)2、ステレオピンジャック2、音声出力(ディレイ)2、光デジタル1、ステレオピンジャック1 ●消費電力:9.8kg ●本体寸法:215W×55H×250Dmm ●質量:約0.96kg