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富士通日立プラズマディスプレイ、42V/37V/32V型のALIS方式ハイビジョンPDPを開発

2002/07/01
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●富士通日立プラズマディスプレイ(株)は、高輝度と長寿命を実現した42V、37V、32V型のハイビジョン・プラズマディスプレイパネルを開発した。

同社は、独自の駆動回路ALIS方式(Alternate Lighting of Surfaces Method) を採用したハイビジョンPDP3機種を順次発売してきたが、本シリーズはその後継モデルにあたる。

本パネルでは、駆動方式の改善、新高効率蛍光体の採用などにより、業界最高クラスの高輝度を実現。同社従来品に比べ3割程度輝度が増し、特にサブフィールド毎に映像の明るさに応じてサステインパルス幅を制御する負荷率適応処理が大幅な輝度向上に貢献したようだ。42V型では1000cd/m2、37V、32V型では900cd/m2のピーク輝度を実現した。

さらに、RGB3原色の蛍光体を全て新たに開発し、高発光効率・高色純度・長寿命を実現したのも見逃せない。特に、従来他の蛍光体に比べて経年変化が見られた青の蛍光体の劣化については、輝度低下を同社比約30%改善し、蛍光体の負荷を軽減するALIS方式との相乗効果により、輝度や色度の変化を大幅に軽減することに成功したという。

階調処理は10bitで行う。1024階調の繊細な表現を実現し、各画素と周囲の画素の輝度差を精密に演算処理することで濃淡を忠実に再現し、細部の質感まで表現することが可能になる。

そのほか、新駆動回路を開発し背景輝度を従来比3割低減し暗室コントラストを向上、際立つコントラストと黒色の表現に磨きがかかったのも、シアターファンとしては嬉しいポイントだ。

さらに、青色の表現力も増したようだ。新蛍光体を採用することで色純度を大幅に向上し、特に空や海の表現などに効力を発揮するという。

本パネルを採用した製品の発表にも期待したい。(Phile-web編集部)

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