HOME > ニュース > 東芝、世界初の曲面表示が可能な大画面低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイを開発

東芝、世界初の曲面表示が可能な大画面低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイを開発

公開日 2002/05/21 18:49
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
薄型&曲面表示が可能な大画面TFT液晶ディスプレイ
●(株)東芝は世界初となる、薄型で曲面表示が可能な大画面TFT液晶ディスプレイの開発に成功した旨を同社のホームページを通じて発表した。この製品は8.4型SVGAの大画面・高精細かつ「曲がる」低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイとしてノートパソコンのディスプレイなどへの活用が期待される。

低温ポリシリコンTFTは、ガラス基板上にアクティブマトリクスとともに周辺の駆動回路も集積することができるため、高品位な画質を少ない部品点数で実現可能だ。これまで薄型・軽量化のためフレキシブルなプラスチック基板上にトランジスタを形成する技術開発は継続して試みられてきたが、今回は通常のプロセス温度で低温ポリシリコンTFTを形成したガラス基板を極限まで薄くし、フレキシブル基板と貼り合せる技術を開発することにより、高い特性を有し、かつ、曲げられるTFTアレイの実現に成功した。

本技術の採用により、現在の液晶ディスプレイに比べ厚さと重さを約1/4〜1/5に削減し、曲面表示を可能にしたフレキシブルディスプレイの実現が可能になる。携帯電話やパソコンなどのデザインに曲面を取り入れることが可能になるほか、電車や建物の彎曲した壁面へも搭載できる点が魅力だ。今後同社では有機ELやシステム・オン・グラスの製品化においても本製品の適用を検討しつつ、製品化については2004年度以降に東芝松下ディスプレイテクノロジー(株)において進めていく予定であると伝えている。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック