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サンヨー、小型・低消費電力化を実現したポータブルCD/MD用システムドライバIC開発

2001/09/10
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●三洋電機株式会社 セミコンダクターカンパニーでは、小型パッケージ化、大幅な低消費電力化を実現 したポータブルCD/MD用システムドライバICを開発した。

ポータブルCD/MD等の携帯オーディオ機器は、製品の小型化、薄型化、低消費電力化が年々進んでおり、それを実現するためにこうした機器に使用される半導体製品においても小型/薄型および低消費電力が求められている。 三洋電機ではこのほど、ポータブルCD/MD機器用のアクチュエータドライブ回路(3相スピンドルモータドライバ、3相スレッドドライバ、およびHブリッジドライバ2ch)をワンチップ化、この回路構成としては業界最小、最低消費電力化を実現したシステムドライバIC LV8206Tを開発した。

新開発のICは回路構成の合理化等により、同様の機能回路を持つICとしては、業界で初めて48ピンパッケージ化 (TQFP48(7mm×7mm))に成功、ICの装着面積を従来品に対し、約40%削減を実現した。 また、回路全体の最適化、合理化の追求とともに、BiCDMOSデバイスの特長を最大限に活かすなど、徹底した低消費電力化を図った結果、消費電力を同社従来品の半分とすることに成功。さらに、動作電圧を1.9〜4.0Vとし、電池駆動を考慮した幅広い電圧範囲での使用を可能にした。

新開発のICは、出力部にDMOSデバイスを用いた同期整流型PWM駆動を採用し高効率駆動を実現している。特にスピンドルドライブ部分はダイレクトPWMのセンサレス駆動方式を採用したことにより、ホールセンサが不要となるためセンサ駆動に必要としたバイアス電流が削減できると共に、ホールセンサを持たない薄型モータを採用することが可能となる。

また、PWM速度制御信号をデジタル処理することにより、モータ駆動電流を緩やかに変化させ、スピンドルモータ回転時の駆動音を小さくする静音化技術を開発し、静音化を実現している。 (Phile-web編集部)

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