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シーラス・ロジック、DVDビデオプロセッサーメーカーを買収

公開日 2001/07/25 19:49
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●シーラス・ロジック(本社:米国テキサス州オースチン)は2001年7月19日(米国時間)、LuxSonor Semiconductors, Inc. の買収に関して最終的な合意に達した。

LuxSonorはカリフォルニア州フリーモントに本社置く、DVDビデオ・プロセッサーとオーディオ/ビデオ用半導体製品のメーカー。今回の買収により、シーラス・ロジックは次世代インターネット対応DVDプレーヤーとネットワーク型エンターテインメント・システムへ最適なソリューションを提供でき、フロントエンドのDVD光コントローラー、バックエンドのビデオプロセッサー、および次世代TrueDigital(tm)D級アンプを提供できる唯一の企業となる。

シーラス・ロジックの社長兼CEOであるDavid D. Frenchは、「今回の買収により、当社のDVD技術と製品ラインナップを拡張し、エンターテインメント分野向けの民生用電子製品への取り組みを強化する。特に中国をはじめとするアジア市場への事業展開をさらに促進していく。」と述べた。

CEA(米家電協会) の調査によると、米国ではこれまでに約1,400万台のDVDプレーヤーが販売されている。一方、ビデオデッキの普及台数は約1億5,000万台となっている。またBank of Americaの試算によると、まだDVDプレーヤーを購入していない世帯が5〜10年以内にビデオデッキの代わりに平均150ドルでDVDプレイヤーを購入すると仮定した場合、200億ドルの市場になると予想されている。DVDプレーヤー市場は、民生用電子製品としては史上最速のペースで成長しており、過去3年間における年平均成長率は190%となっている。

LuxSonorの共同設立者である会長兼CEOのHarold Liang氏は、「当社の顧客は包括的なエンターテインメント製品を提供できる安定性のあるベンダーを求めています。今回の買収によって両社の人材と技術が融合されることにより、我々は顧客に対して魅力ある製品を提供することができます。」と語った。

LuxSonorはファブレス (自社工場を持たない)の半導体メーカーであり、株式非公開企業として5年前に設立された。台湾、香港、および中国に拠点を構えており、社員数は約100名。シーラス・ロジックは2000年11月に、LuxSonorのDVDデコーダー技術の一部に対する限定ライセンスを取得。LuxSonorの高機能製品としては、最先端のRISCプロセッサー、デジタル信号プロセッサー、ビデオとオーディオの圧縮/伸張技術などがある。

LuxSonorのワンチップ製品は、MPEG-1、MPEG-2、AC-3、Dolby Digitalなどの規格に準拠し、LuxSonorの現在の製品ラインナップとしては、CDベースのMP3/WMAデコード、ビデオCD、スーパー・ビデオCD、およびDVD用のIC (集積回路)、ならびに、インターネット家電 (インターネット・セットトップ・ボックス、インターネット・テレビ、インターネット対応DVDプレーヤー(iDVD)など) 用のICなどがある。今回の買収により、LuxSonorは、シーラス・ロジックのクリスタル製品部門の一事業部になる予定。(AVレビュー編集部)

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