ナナオ、リアルタイム編集のデジタルビデオ制作システム2 機種を発売

左：MediaDirector「GP8000」　左：デジタルビデオ編集用ジョグコントローラ「DC-1 」

●株式会社ナナオ(本社：石川県松任市、代表取締役社長：高嶋 哲)は、デジタル化が加速するビデオ制作業界に向け、高信頼性ハードウエア構成によるリアルタイム編集にこだわり、アナログフィーリングを重視した操作性を組み合わせ、DVD ビデオからVideoCD 、PC 、VHSテープ、ストリーミングまで、マルチユースに対応したリアルタイム・デジタルビデオ制作システム「EIZO MediaDirector （メディアディレクター） 」以下の2 機種を2001 年6 月1 日より発売する。
・EIZO MediaDirector GP8000 (Dual CPU / DVD-R 搭載)
・EIZO MediaDirector GP5000 (Single CPU / CD-R/RW 搭載）


システムパワーを要する複合的な編集処理もリアルタイムにデータ処理
本システムは、映像合成に時間を要するタイトル処理や各種トランジッション処理、さらには複合的なビデオフィルタ処理を、編集者の思考や作業リズムを妨げることなくイメージのままにデータ処理し、モニターでリアルタイムに確認できる。CPU にはIntel 社製Pentium �｡プロセッサ933MHz を2 基搭載、キャプチャーカードにはCanopus 社製DVStorm-RT 、編集アプリケーションには同社StormEdit 、Adobe 社製Premiere6.0 を採用するなど、プロフェッショナルに理想のリアルタイム・デジタルビデオ制作環境を提供する。また、画像の取り込みから各種編集作業をアナログ感覚に近い操作性とスピーディに実行できる自社開発のデジタルビデオ編集用ジョグコントローラ「DC-1 」を標準装備している。

同製品の外観デザインは、スリムでコンパクトなCD ジャケットサイズ。左右どちらの手からでも片手でブラインド・オペレーション可能なシンメトリーなキー配列、編集アプリケーションStormEdit /Premiere の操作を極めてアナログフィーリングに近い操作感を提供するジョグ＆シャトルホイールなど、徹底的なこだわりを追求している。さらにはStormEdit /Premiereとの連動はもちろんのこと、使用頻度の高いエフェクトや連続した複数の操作をひとつのコマンドとして登録できるプログラマブルボタンを採用、作業内容にあわせてカスタマイズできる快適な操作環境を提供してくれる。

なお、同ジョグコントローラはMacintosh / Windows ベースの各種デジタルビデオ編集ソフトに利用できるよう、「EIZO JogSter DC-1(ジョグスター)」として2001 年6 月1 日より単体販売も開始する。

アウトプットにはDVD-R を採用。また、これまで圧倒的に時間を要したMPEG-2フォーマットへのエンコードにCanopus 社製StormEncoder を搭載したことで高速化を実現している。これまでのソフトウエアでの処理と比較し約3 倍もの高速出力(2 時間のビデオ映像のMPEG2 ファイル出力：約2 時間)を実現。対応編集アプリケーションもStormEdit 、Premiere6.0 をサポート。各種MPEG フォーマット、VHS/S-VHS 、QuickTime 等に対応し、画像編集ソフトもAdobe Photoshop LE 、DVD オーサリングとしてSonicSolutions DVDit!LE などを添付。本格的なデジタルビデオ制作システムとして機能する。

常にフルパワーで動作するリアルタイム処理をサポートするためにハードウエアにも徹底した高信頼性を追求。Intel 社製CPU を採用するとともにチップセットにもIntel社820 チップセットを採用。またデータインプット部にはCanopus 社製StormBay 、セット内部では、システムドライブとデータドライブを分離しシステム安定動作を考慮した2HDD 構成、大容量HDD やMO などの増設を容易にするSCSI インターフェース、さらにアウトプットには最先端のDVD-R ドライブ(松下寿社製、フォーマット＝DVD-R Ver.2.0 for General )を搭載。かつ、これらハイパワーシステムを安定動作させるために340W の高信頼性電源ユニットを装着するなど、システム心臓部のみならずデータインプットからアウトプットに至るまでの全てを高信頼性ハードウエアでサポートする。（Phile-web編集部）