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日立、国内で初めてIPv6ネットワークソリューションを体系化

公開日 2001/05/28 18:10
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●日立製作所 情報・通信グループ統括本部(以下 日立)は、 このたび、ブロードバンド・ネットワーク時代の到来に向けた基盤ソリューションとして、「IPv6ネットワークソリューション」の提供を2001年6月から開始しする。

本ソリューションは、通信事業者、iDC、ISP、企業、大学、研究所などを対象としたソリューションメニュー10種より構成され、IPv6ネットワークシステムの導入・構築・運用をトータルに支援するものである。また、IPv6ルーティング処理を専用ハードウェア化することで更なる高速化を実現した「ギガビット ルータ GR2000」の販売も併せて開始する。

IPv6 (Internet Protocol version 6)とは、現在のインターネットプロトコル IPv4(Internet Protocol version 4)を拡張・高機能化した次世代インターネットプロトコル。128bit(約 3.4×10の38乗個)分のアドレスを使用することができるもの。近年、IPv6を利用した商用通信サービスを開始する通信事業者や、IPv6対応をサービスの付加価値要素とするiDC事業者が現れるなど、IPv6を巡る市場は急速に立上がりつつある。無尽蔵とも言える膨大なIPアドレスの利用を可能にし、かつ優先制御やセキュリティといった高度な機能を持つIPv6は、インターネットを利用した新規ビジネス、先進的な研究活動、自社ネットワーク整備などを進める上で欠くことのできないものとなっており、その導入に際してのコンサルティングからシステム構築、運用をトータルにサポートしたソリューション提供に対するニーズが高まっている。

このような背景のもと、日立は、IPv6の仕様標準化という黎明期からの先行研究を基礎とした、ギガビットルータ「GR2000」フルモデルのIPv6サポート(2000年11月)や、統合システム運用管理ソフトウェア「JP1 Version 6i」のIPv6ネットワーク管理への対応表明(2001年5月)といった製品化を推進してきた。また、各種実証実験への参画やユーザのネットワーク構築、株式会社ワイ・ディ・シーとのIPv6ソリューション事業に関する提携(2001年3月)等を通じて、マルチベンダ環境でのIPv6ネットワークシステムの構築・運用実績、ノウハウを蓄積してきた。

そして今回、これらの実績を元に「IPv6ネットワークソリューション」として体系化し、IPv6ネットワークシステムの導入・構築・運用といった一連の流れをトータルに支援する、ソリューションメニュー10種の提供を開始する。これにより、実験的なIPv6ネットワークの導入や、既存のIPv4ネットワークとIPv6ネットワークの共存環境のスムーズな実現、本格的なIPv6ネットワークの運用といった、様々なニーズに応えることが可能になった。

また、これらのソリューション群を支える基幹製品の一つであり、IPv6ルーティング処理の専用ハードウェア化で更なる処理性能の高速化を実現した「ギガビットルータ GR2000」の販売も併せて開始する。尚、本発表の内容は、6月6日〜8日に幕張メッセ(日本コンベンションセンター)で開催される「NetWorld + Interop 2001 Tokyo」日立ブースにて出展される予定である。(Phile-web編集部)

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