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ビクターがQXGAプロジェクター技術を開発

公開日 2001/05/16 10:49
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●日本ビクターは、大型映像システムの新たな展開として、同社独自の反射型液晶素子であるD−ILA素子を用いた世界初・業界最高のQXGA超高精細映像を大画面投影するプロジェクターの要素技術開発に成功し、その商品化を進める。

本技術は同社が長年培ってきた大型映像技術を通じて今回開発した独自の新しい信号処理技術と、次世代プロジェクター素子として注目されている反射型液晶素子の分野で、昨年7月開発に成功した業界最高の約320万画素解像度を持つD−ILA素子により実現したもの。

解像度QXGAは、HDTVフルスペックを完全に表示できるクオリティを持ち、デザイン、研究、シミュレーション、医療の分野で期待される超高精細グラフィックス表示、さらにD−ILA本来の技術特性である高コントラスト、動画性能の良さ、暗部高階調性などの高いフィルムライク特性により、将来の映画上映で主力方式となることが予想されるe-cinemaの高画質ニーズにも充分対応できるとのことだ。

●主な特徴
1,QXGA/D−ILA新デバイス
本デバイスは、同社独自のD−ILAテクノロジーにより開発されたプロジェクター用デバイスであり、現行SXGA140万画素を2倍以上上回る、世界初のQXGA320万画素の高解像度を実現した。
これにより、今まで不可能だったHDフルスペックの映像をリアル解像度で表示可能にするとともに、コンピューターによる超高精細CGやCADへの広範な応用が可能となった。

2,新デジタルプラットフォーム
新デジタルプラットフォームでは、各種フォーマットに対応できる「カード形式入力インターフェース」と、フォーマット変換を行う「New DPC回路」と、QXGAデバイスを駆動するための「専用デバイスドライバLSI」を開発し、ボード間接続にはLVDSを採用している。これにより10ビットデジタル入力が可能となり、入力からデバイス駆動までの全デジタル信号処理によって画質劣化がなく、高解像度のフィルムライク高品位映像を実現した。

3,高精度光学系
今回新たに1.3インチサイズ対応の高精度光学系を開発し、デバイスの放熱効果を改善して高輝度化、高コントラスト1000:1を実現している。


問い合わせ先:日本ビクター?AV&Mカンパニーコミュニケーションセンター東京 ?03−3289−7712



(AVレビュー編集部)


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