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日本コロムビア、AV・メディア部門を分社化・米投資会社に株式譲渡

2001/05/09
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●日本コロムビアは(株)は、AV・メディア関連機器部門の事業を会社分割し、あらたに設立する同社100%出資の会社に承継させた後、同社の株式をリップルウッド・ホールディングス L.L.C.が運営する投資組合「RHJインダストリアルパートナーズL.P.」(以下リップルウッド社)に譲渡し、この譲渡にともないソフト事業に特化した同社が、リップルウッド社、(株)日立製作所へ第三者割り当て増資を実施し、新たにリップルウッド社と資本提携を進めることに合意した。この分割実施は、本年10月1日を予定している。

この分割により誕生する、AV・メディア関連を扱う新会社(仮称:(株)デノン)の株式は、98%をリップルウッドが、2%を日立が持つ予定で、リップルウッド社傘下で同社のもつグローバルなネットワークを活用し、経営刷新と事業再生・向上をはかっていく。

また、ソフト事業に特化した日本コロムビアは、第三者割り当て増資(投資後リップルウッド社41.7%、日立27.5%、その他計:30.8%)を行う結果、筆頭株主は日立からリップルウッド社に変わる。新たな経営者には、昨年までBMGエンタテインメント社の社長兼CEOを務めたストラウス・ゼルニック氏が就任する予定だ。(Phile-web編集部)

■日本コロムビア/DENONとは?■
日本コロムビア株式会社は1910年(明治43年)に、株式会社日本蓄音器商会として設立。その前身は1907年に設立された日米蓄音機製造株式会社で、国産レコードおよび蓄音器第一号をそれぞれ製造販売した日本のレコード・オーディオ産業の草分け。DENONは、同社が製造・販売する高級オーディオ・ビジュアル商品のブランド名。中でも、高音質、高性能、信頼性に富んだDENON業務機器は、日本をはじめ世界の放送局で採用されている。また、この技術を投入したホームオーディオは、ホームシアターの重要なコンポーネント商品として、国内外の多くのユーザーの高い評価を得ている。

■リップルウッド社とは?■
リップルウッド・ホールディングス L.L.C.は、ニューヨークに本拠を置くプライベートエクイティ会社で、RHJインダストリアル パートナーズL.P.を通じて日本での事業展開を行っている。リップルウッドは現在、世界中で約30億ドルのファンドを運用しており、ニューヨークや東京オフィスには40名を超えるプロフェッショナルを擁している。

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