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アキュフェーズ杉浦社長インタビュー最終回「新市場に挑戦することで新製品の構想も膨らむ」

2001/05/03
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●アキュフェーズ(株)代表取締役社長 杉浦浩司氏、代表取締役副社長 齋藤重正氏、取締役技術部長 高松重治氏に聞く、その最終回。インタビュアーは音元出版AVC&ネットワークディビジョンCOO大橋伸太郎である。

―― オーディオビジュアルはシステムとしての性格が強いと思うのですが、DVDプレーヤーやそれ以外のホームシアターに関連した製品をこれから作っていくと考えていいわけですね。

杉浦 一番早く出したいなと思っているのはやはりプロセッサーで、完全に視野に入れています。私どもの独自の考え方でやりたいと思っています。

―― オーディオでプリメインアンプを手がけたように、一体型のAVアンプがこれから出てくる可能性もありそうですね。

高松 他社のAVアンプをいろいろと見てみたのですが、アキュフェーズの製品ランク、価値でやるときっとお化けになります(笑)。

杉浦 映像セレクター部はセパレート構成にして筐体を分離するとか、独自の製品像を狙っていこうと考えています。

高松 私の見る限り、せいぜいアナログ部が一緒になるぐらいという気がします。デジタル部はしばらく一緒にならないでしょう。今のAVアンプは、大手メーカーの30数万円クラスの製品を見ますと中がもうぎっしりです。

齋藤 オール・イン・ワンの構成ではたぶんクオリティを維持できないと思いますよ。

杉浦 3管式のプロジェクターはファン音がブンブン唸ったり、映像というのは笑ってはいけないのですがもう信じられない世界です。アキュフェーズはパワーアンプにファンなどは付けけません。

高松 THXの認可を取ろうとすると、あれは結構厳しいそうですね。出力を上げなければなりませんから強烈な動作をさせた結果、予想以上の発熱があると「ファンをつけなさい。それをつけないとTHXと書いてはいけない」と言われてメーカーは慌ててつけるらしいですね。それなら、筐体内にパーツを詰め込むのをやめて、システムの規模を大きくすることを選びます。

―― 今のお話を聞きますと、プロセッサー内蔵のプリアンプを作るなら、デジタルの処理系はこうしよう、アナログ系はこうという構想がもう高松さんの頭の中にあるかのようです。

高松 ないことはないです(笑)。

杉浦 もうビシビシやります。やれと言っていますから(笑)。
―終―(SENKA21編集部)

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