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【Q&A全文掲載】NEBA、定例記者会見を開催。「しなやかに変化するNEBAを目指す」

2001/04/19
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左…岡嶋昇一新会長 右…左から青山副会長、岡嶋会長、加藤副会長、佐藤副会長
●日本電気大型店協会(NEBA)は本日、東京・帝国ホテルにて定例記者会見を行った。

まず、同協会の新会長に就任した岡嶋昇一氏(株式会社エイデン社長)による挨拶があり、岡嶋会長は「家電リサイクル法などがよい仕組みとは考えていない。行政への渉外活動に力を入れるなど、我々の立場を主張していく」と発言。また、ユーザーの代弁者としての活動にも力を入れるとして、様々な外的環境へ迅速に対応していくことをアピールした。また、「平井前会長がスローガンに掲げた『開かれたNEBA』は、ほぼ実現できたと思うが、さらに認知を高めるべくこれからも活動していく」と前向きな姿勢を見せた。

前期に引き続いて副会長を務め、渉外活動を担当する佐藤 博氏(サトームセン社長)は家電公正取引法に触れ、「アンフェアなやり方が有利になるのはおかしい。スポーツマンシップではないが、公正な戦いをするべきだろう」と発言し、NEBAの活動でもこの問題の是正に取り組む意欲を見せた。

それでは、興味深い質問がいくつも飛び出した質疑応答の全文を以下に掲載しよう。

■Q:家電リサイクル法施行にともなう、3月の駆け込み需要の実態は? また、4月に入ってからの反動はどうか?
■A:4品目に限って言えば、3月は前年の倍以上の数量が出たのではないか。4月に入ってからの売れ行きは、前年比80〜90%程度だ。ただし、この減った分は、4品目ではなくパソコンの落ち込みなのではないかと推測している。昨年のこの時期にはパソコンがよく売れていたが、今年は少し低迷しているような印象がある。

■Q:家電リサイクル法案による消費低迷はあるか?
■A:心配する必要はないと思う。法律が施行されたのは、お客様にとっては逆に買い換えの際の安心材料となるはず。ゴミを排出したという心の痛みを感じる必要がないからだ。また、エコロジーは何もリサイクルだけに限った話ではない。最近の製品は昔のものに比べ格段にCO2の排出が少なく、環境負荷が少ない。こういうメリットを、もっとお客様にアピールするのもNEBAの仕事だと考えている。

■Q:家電公正取引協議会からの脱会はあるのか? 噂では7月とも言われているが?
■A:自主規約なので、会員にとっては不利な面がある感は否めない。規制緩和が国の前提方針なのに、このような形で規制を続けるのは間違っているのではないか。すでに公取委とは2回ほど協議を行っていて、公取委の方も自体は了承しているはずだ。

■Q:前期では「開かれたNEBA」がキーワードだったが、今期のキーワードは決まっているのか?
■A:スローガンは特に決まっていないが、「しなやかに、柔軟に変化する」ことを目標にしたい。

■Q:リサイクル法案の問題点をもうすこし具体的に教えて欲しい。
■A:我々としては、先払いの原価組み込み方式をもともとは主張していた。ただ、製販一体という考えのもと旗を下ろしたのだが、もう少し粘ればよかった、と考えている。現に、その分が値引きの対象になりつつあり、問題は山積みだ。当然、早期是正はあるだろうから、その時期をなるべく早めるように活動していきたい。

■Q:物流システムの変革に取り込む考えということだが、具体的に何を研究・調査するのか?
■A:メーカーの意向を汲んだ上で、我々の要望や方針も提示していきたい。まずはヒアリングだ。

■Q:地方企業が、地域の電器照合連合組合から脱会しているということだが?
■A:それは各企業の自己判断でそうなっているのだろう。NEBAとして「こうしよう」と取り決めているわけではない。

■Q:家電リサイクル方に伴う駆け込み需要の反動減は、いつごろ落ち着くのか?
■A:意外と反動減は少なく、第一四半期、あるいはもっと早期のうちに軌道に乗るのではないか。

■Q:PCの売り上げが低迷しているということだが、これからの見込みは?
■A:第一四半期は厳しいが、今年後半になれば政府主導のIT講習やWindowsXPといった好材料が出てくる。ただし、そのために買い控えもでるかもしれず、見極めにはもう少し時間がかかるだろう。

(Phile-web編集部)

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