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「パナソニック ハリウッド研究所」設立

公開日 2001/04/04 18:37
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●松下電器産業株式会社は、米国ハリウッドに新しい研究開発拠点「パナソニック ハリウッド研究所(PHL)」を設立したと、本日、発表した。この研究所は、米国における研究開発統括会社パナソニック テクノロジーズ(アメリカ)(株)の傘下に属し、ユニバーサルを始めとするハリウッドの映画スタジオ・音楽メジャーレーベルと協力して、次世代のデジタル映像圧縮・コンテンツ配信技術の研究開発活動を行う。

当社は、ユニバーサル構内に1993年にHDテレシネセンターを設立、また、1996年にはデジタルビデオ コンプレッション(株)(DVCC)[3]を設立し、ハリウッドの映画スタジオと協力して映像圧縮技術の研究開発・実用化を行ってきた。最近ではユニバーサル ミュージック グループ等の音楽会社と共同で、電子音楽配信システムや著作権保護機能付きSDカードの実用化を進めている。

21世紀に入り、コンテンツの提供方法は、これまでのアナログTV放送、ビデオ、DVDなどに加えて、デジタルTV放送、ブロードバンドネットワーク、次世代DVDなどへと、ますます多様化していく。このようなデジタルコンテンツの新しい利用・サービスの実施には、従来にも増してハリウッドの映画スタジオを始めとするコンテンツプロバイダとの協力関係が重要となる。このような認識にもとづき、この度ハリウッドに「パナソニック ハリウッド研究所」を新設した。

この研究所では、DVCCで培われた映像圧縮技術をベースに、新たな高画質のデジタル映像圧縮技術の研究開発を行うとともに、移動体通信やデジタル放送などブロードバンド・デジタル・ネットワーク時代に向けた新サービス方式・新利用に関するコンテンツ配信技術の研究開発を行う予定である。

特に、映像圧縮技術の研究開発・実用化においては、ハリウッドの映画スタジオと協力して理想の画質を追求する必要があり、それには客観的な画質評価が欠かせない。これに向け、オープンラボ構想のもと、研究所内に映画スタジオ関係者と自由に技術交流できる「デジタル画質評価ラボ(Digital Image Quality Laboratory)」を設置する。このラボでは、デジタルシネマ・デジタルTV・次世代DVDなどのHD(High Definition)画像から移動体通信用の高圧縮画像まで、様々な画像圧縮とそれらの画質評価に最適な人材・設備を配置し、映画スタジオとの円滑な活動を推進する。

ジェリー・ピアス氏(ユニバーサルスタジオ社 映画部門 上席副社長 兼 技術担当)のコメント
「パナソニック(松下電器)は、ハリウッドのエンターテインメント業界に対して、クリエイティブとビジネスの両面からそのニーズに応えて良い協力関係を築いてきた。パナソニック・ハリウッド研究所の開設は、技術開発段階における我々の参画機会をさらに増やし、消費者と我々ソフト業界の双方にとって、より好ましい新しい商品やシステムを生み出す結果となろう。」

「パナソニック ハリウッド研究所」の概要
英文名:Panasonic Hollywood Laboratory(PHL)
設立日:2001年4月1日
所在地:米国カリフォルニア州ユニバーサル市 ユニバーサル構内
責任者:小塚雅之
人 員:11名

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