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米コダック社、600万画素の本格派プロ用デジタルカメラを発表

公開日 2001/03/23 10:12
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●ドイツ・ハノーバー(3月22日)発: 米国イーストマン・コダック社は、ドイツ・ハノーバーで開催されている展示会「CeBIT 2001」で、プロ用一眼レフ デジタルカメラの新製品「コダック プロフェッショナル DCS760 デジタルカメラ(以下「DCS760」)」を発表した。

「DCS760」は、1999年9月に販売を開始した「DCS660」の後継モデル。「DCS660」よりさらに画質を向上させ、スペック面での機能を強化、価格面でも大幅な改善を目指した真のプロ用デジタルカメラとして誕生したものである。

特にスペックの面では、600万画素のRAWデータ※1記録方式でありながら、1.5コマ / 秒の撮影間隔で最大24コマの連続撮影や、ISO80〜400相当の感度設定、400Mbps(毎秒400メガビット)※2の高速IEEE1394インターフェース搭載など、プロ仕様の一眼レフ デジタルカメラとしての高い機動力にさらに磨きをかけたものとなっている。

米国では5月の発売を予定、発売価格は未定である。また、日本での発売価格、発売時期も未定である。(Phile-web編集部)

<主な特長>
■ ブルー プラス テクノロジーを採用した600万画素ITOセンサー※3を搭載
■ プロ仕様の本格派、ニコン「F5」ボディ
■ Lossless圧縮※4 RAWデータ記録方式
■ 1.5コマ / 秒の撮影間隔で最大24コマ連続撮影
■ ISO感度設定80〜400相当のフレキシビリティ
■ 400Mbps IEEE1394インターフェース
■ PCMCIA TypeII PCカードスロット×2基
■ コンポジット ビデオ出力端子
■ DCSプロバックのユーザーインターフェースを踏襲した液晶カラーモニター(ヒストグラム表示機能、1:1ズーム フォーカスチェック機能、グレースケールメーターなど)

※1 RAWデータ:
CCDが受光した生のデータのことで、作者の表現意図や写真の使用目的に合わせた画像処理作業を行なう際に、高い画像品質を維持しながら、柔軟なデータ加工が可能な画像ファイル形式。
これに対して一般消費者向けのデジタルカメラは、撮影した画像データにカメラ内部で様々な処理を施し、圧縮を伴う汎用的な画像ファイル形式でデータを記録する方式が多い。この方式では後処理の工程で使用目的に応じた画像の加工をする際の自由度が低く、十分な画像品質が得られないばかりか、ワークフロートータルの作業性(生産性)が非常に低い。

※2 400Mbps(毎秒400メガビット):
規格上の速度

※3 ITOセンサー:
ポリシリコン素材に代えてIndium Tin Oxide(ITO:酸化インジウムスズ)を使用したコダックオリジナルのCCDセンサー。ポリシリコンは短波長域の光成分を吸収するために十分な青感度が得られないという特性があったが、ITOを使用することで従来の約2.5倍の青感度が得られるようになった。

※4 Lossless圧縮方式:
画像劣化を伴わない圧縮方式

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