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オンキヨーよりDolby Pro Logic IIデコーダー搭載の次世代デジタルAVセンター登場

公開日 2001/03/05 18:40
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●オンキヨー株式会社では、2000年4月発売のTHX-Ultra規格準拠THXサラウンドEX対応7chアンプ搭載デジタルAVセンター「TX-DS989(N)」のデコード機能と基本性能をグレードアップさせたNew 「TX-DS989(N)」を4月1日より発売する。

新TX-DS989(N)は、従来のDolbyDigital、DTS、THXサラウンドEXの各デコーダーに加え、下記の最新音声フォーマット用のデコーダーが新たに追加された。

■DTS-ES (Extended Surround:エクステンデッド・サラウンド)デコーダー
□DTS-ES Discreate 6.1(ディスクリート6.1)
追加されたサラウンドバック・チャンネルを含め6.1ch全てがデジタルディスクリートで独立して記録される新フォーマット。全チャンネルが独立記録されているため、セパレーション感の高いサラウンド再生が可能となる。
□DTS-ES Matrix 6.1(マトリクス6.1)
追加されたサラウンドバック・チャンネルを予めサラウンドL/Rチャンネルへマトリクスエンコードで挿入し、再生時に高精度マトリクスデコーダーによってサラウンドL/R/Backの各チャンネルにデコードするフォーマット。
□NEO:6(ネオ・シックス)サラウンド
高精度マトリクスデコーダーを使用し、従来の2チャンネル信号ソースを6.1ch再生するモード。6chすべてがフルバンド(周波数特性20Hz〜20kHz)の再生が可能な上、デジタルディスクリート並みのチャンネルセパレーション感が得られる。また、再生する信号ソースに合わせ、音楽を楽しむための“MUSIC”モードか映画を楽しむための“CINEMA”モードかの選択が可能。

■MPEG-2 AACデコーダー
BSデジタルテレビ放送で採用されている音声フォーマット「MPEG-2 AAC」による高品質なマルチチャンネル再生を楽しめる。

■Dolby Pro Logic IIデコーダー(世界初)
米国ドルビーラボラトリーズ社が新たに提案するサラウンドデコード方式。独自の「フィードバック・ロジック」回路により、ドルビーサラウンドなど2チャンネルにマトリクスエンコードされた信号を元の状態に正確に組み替え、ドルビーデジタル同様の高セパレーションをキープした5.1ch再生を実現。デコードはアナログ信号/デジタル信号のいずれも可能。さらに、映画用の“MOVIE”モードに加え、2チャンネル・ステレオ再生用の“MUSIC”モードを装備。“MOVIE”モードでは、ドルビーサラウンド収録の日本語吹き替えや古い映画のビデオも臨場感豊かな5.1ch再生ができる。また“MUSIC”モードでは、今までにない空間の広がり、立体音像の定位が得られる。

また新TX-DS989(N)は、96kHz/24bitアップサンプリングをアナログ音声にも対応。ビデオなどのアナログ音声を96kHz/24bitハイサンプリングでデジタル信号に変換後、Dolby Pro Logic2デコード処理をすることにより、よりデジタル音声による5.1ch再生に近い高音質サラウンド再生等を可能とした。

さらに、ラインダブラーなどによる映像の遅れを補正する“AVシンク”をバージョンアップ。ラインダブラーなどによって映像プロセッシングをかけ、映像に遅延が生じた場合(1フレーム=約33ms)、音声もディレイをかけ、最大3フレーム(前TX-DS989は約1フレーム)まで映像と音声を正確に同期させることができる。

また、デジタル音声フォーマット「ドルビーデジタルサラウンドEX」を、劇場とは音響環境が異なる家庭でも、映画制作者の意図したサウンドが再現できるよう、ルーカスフィルムTHXによって開発された「THXサラウンドEX」規格に準拠。この規格は製品の性能や音質、機能、品質、商品コンセプト、再生音量などに関する厳しい基準に加え、THX独自の信号処理技術や方式の採用を義務づけている。そのため「サラウンドバック」を抽出する回路の他に、家庭では高音域が過度ににぎやかになるのを補正する「リ・イコラーゼーション」や、フロントとサラウンドスピーカー間の知覚的周波数特性の整合性を図って、スムースな音の移動感を再現する「ティンバーマッチング」など、THX独自の基幹技術も搭載している。

またルーカスフィルムTHXではサラウンドバックのスピーカーは2本使用を推奨しているため、新TX-DS989(N)は、フロントL/R、センター、サラウンドL/R、サラウンドバックL/Rのスピーカーをドライブする7台のパワーアンプを搭載。さらに本機は、ルーカスフィルムTHXの家庭用規格「ホームTHX」の中で、3,000キュービックフィート(約85m3)あるいはそれ以上のリスニングルーム用規格であるTHX-Ultraの認定も受けている。

その結果、リスナーは映画製作会社に認められた質の高いサウンドに包まれながら、頭上を越えて移動する「フライオーバー」効果や、周囲を旋回する「フライアラウンド」効果など、映画のシーンの中にいるようなリアルな音場を、家庭で手軽に体験できる。(Phile-web編集部)

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製品スペックやデータを見る
  • ブランドONKYO
  • 型番TX-DS989(N)
  • 発売日2001年4月1日
  • 価格\350,000
【SPEC】
<アンプ部>
●定格出力:フロント170W+170W(6Ω・1kHz・0.1%THD)、センター170W(6Ω・1kHz・0.1%THD)、サラウンド170W+170W(6Ω・1kHz・0.1%THD)、サラウンドバック170W+170W(6Ω・1kHz・0.1%THD)
●全高調波歪率:0.05%(定格出力時)
●混変調歪率:0.05%(定格出力時)
●入力感度/インピーダンス:200mV/50kΩ(LINE入力)、2.5mV/50kΩ(PHONO MM)
●サブウーファープリ出力:1V/470Ω
●周波数特性:5Hz〜100kHz+1dB/-3dB(LINE入力、ダイレクト時)
●SN比:100dB(CD/TAPE IHF-A)、80dB(PHONO IHF-A)
●トーンコントロール最大変化量:BASS:±10dB、50Hz、TREBLE:±10dB、10kHz
●ダイナミックパワー:230W×2(4Ω)
●ダンピングファクター:60(フロント・8Ω)
●出力レベル/インピーダンス:200mV/2.2kΩ(REC OUT TAPE 1/2 VIDEO 1/2)
●RIAA偏差:±0.8dB(20Hz〜20kHz)
<映像部>
●コンポーネント端子入出力感度/インピーダンス:1Vp-p/75Ω(Y信号)、0.7Vp-p/75Ω(Cb/Cr信号)
●S映像端子入出力感度/インピーダンス:1Vp-p/75Ω(Y信号)、0.28Vp-p/75Ω(C信号)
●コンポジット端子入出力感度/インピーダンス:1Vp-p/75Ω
<チューナー部>
●実用感度:1.0μV(11.2dBf MONO)、2.0μV(17.2dBf STEREO)
●SN比:76dB(FM MONO)、70dB(FM STEREO)
●全高調波歪率:0.2%(FM MONO)、0.3%(FM STEREO)
<総合>
●消費電力:670W(電気用品取締法)
●外形寸法435W×196H×451Dmm
●質量:22.0kg
◎映像入力:コンポーネント端子3
 /S端子6(DVD、VIDEO 1〜5)
 /コンポジット端子6(DVD、VIDEO 1〜5)
◎映像出力:コンポーネント端子1
 /S端子5(VIDEO 1/2、MONITOR OUT 1/2、ZONE 2 OUT)
 /コンポジット端子5(VIDEO 1/2、MONITOR OUT 1/2、ZONE 2 OUT)
◎音声入力:デジタル端子9(光3、同軸5、AC-3RF入力1)
 /アナログ端子10(DVD、VIDEO 1〜5、PHONO、CD、TAPE 1/2)
 /7.1chアナログ端子1(DB-25)
 /アンプ入力端子3(フロントL/R、センター)
◎音声出力:デジタル端子2(光1、同軸1)
 /アナログ端子5(VIDEO 1/2、TAPE 1/2、ZONE 2 OUT)
 /プリ出力端子9(フロントL/R、センター、サラウンドL/R、サラウンドバックL/R、サブウーファー1/2)
 /スピーカー出力端子7(フロントL/R、センター、サラウンドL/R、サラウンドバックL/R)
 /ヘッドホン端子1